プーチン「核攻撃」の危ないシナリオ…その時、日本の首都機能は「完全に消失する」

「陸海空」の攻撃に逃げ場もない

長引くウクライナ侵攻にプーチンが追い詰められている。

ロシアによる化学・生物兵器の使用が予測される中、それでもウクライナを制圧できず、引き続きこの争い続けるならば核使用の可能性も高まる。つまり悪夢と思われていた事態がここにきて現実味を帯びているのだ。

その最悪なシナリオの標的には当然日本も入っている。仮に核が使われたとしても、全面的な核戦争を避けるため、限定的な使用に止まるという見方もあるが、プーチンのさじ加減ひとつで決まるため安心はできない。

もしも日本を標的にした場合、プーチンはどのような核ミサイルを使い、攻撃を仕掛けてくるのか…? 前編記事『プーチン「日本攻撃」の危ない可能性…弾道ミサイル「キンジャール」が列島を襲う』に引き続き専門家が明かす。

無限射程の「超兵器」

地上から「イスカンデルM」、空から「キンジャール」、海上から「カリブル」「ツィルコン」。そのいずれかが、あるいは複数同時に、日本に襲来した場合、果たして自衛隊は迎撃できるのか。

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ロシアがミサイルを発射すれば、米国の早期警戒衛星が瞬時に捉え、東京・横田基地にある航空総隊司令部と官邸危機管理室に情報がもたらされる。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏が言う。

「核ミサイルを発射した瞬間の噴射熱を衛星が察知します。さらにミサイルの熱源で方向を把握し、それに基づいて、イージス艦のレーダー、日本国内のレーダー、米軍のレーダーが待ち構えて探知し、それらの情報を集約して着弾場所を予測する。

そのうえで、イージス艦および迎撃ミサイルPAC−3(地対空誘導弾ペトリオット)がスタンバイします。要するに北朝鮮の核ミサイルと同じ対応になります」

日本のミサイル防衛は、海上に配備された8隻のイージス艦と、地上のPAC−3による二段構えである。

だが、ロシアが相手では迎撃は容易ではない。物理学者で、日本有数の旧ソ連およびロシアの兵器研究家として知られる多田将氏が指摘する。

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