キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある「リッツ横浜探偵社」の代表・山村佳子さんは「婚活サービスで出会った夫婦の調査依頼は多いです」と語る。特に婚活サービスで出会ってすぐに結婚した場合は、相手をよく知らないままのために結婚したあとのギャップに悩むこともあるだろう。

裁判所が発表している「婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別」によると、令和2年度で家庭裁判所への離婚申立があったのは夫からが15500件、妻側が43469件。妻から申し立てられた動機の1位は「性格が合わない(16304)」2位が「精神的に虐待する(10948)」、3位が「暴力をふるう(8576)」、4位が「異性関係(6505)」である。異性関係を理由とするのが妻側も夫側も14%ほどになるが、必ずしも「浮気をされたことが悲しい」という意味とは限らないだろう。

今回山村さんに相談をした女性は、婚活サイトで紹介された医師とすぐに結婚。前編では、マスクを外した容姿のギャップが受け入れられず、夫を遠ざけてしまっているなか、夫の浮気がわかったところまえお伝えした。妻は離婚したくないというよりも、離婚のための証拠を揃えたいという。山村さんが見た現実は……。

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離婚に備えて証拠をとってきてください

「夫がお風呂に入っている間に、財布を見ると、夫行きつけの高級フレンチの領収書がありました。新婚当時“いつか連れて行く”と言っていたお店です。そこで、私はお店に“妻ですが、主人が傘を忘れたようで”と電話すると、“奥様、先日はありがとうございました。お目にかかれて光栄です”と言う。私は行っていないんですよ! 夫は誰かを連れてっているってことですよね。今の状態は、私も悪いとは思っていますが、このまま追い出されたら、マジでヤバい。離婚に備えて証拠をとってきてください」

自分ではない女性と「いつか連れていく」と言っていたフレンチへ… Photo by iStock

今回の依頼者は、専業主婦の未央子さん(40歳)。結婚1年になる医師の夫(39歳)が浮気をしていると確信し、私たちに調査を依頼。

未央子さんは、財布の中にあった領収書を見て、「別の女性と浮気をしている」と直感したそうです。スマホ、レシート、バッグの中の避妊具、クローゼットやクルマのシートの下に隠しているプレゼントで浮気に気付く人は多々います。

調査は夫の勤務先の病院からスタート。夫婦の調査なら、通常は相手が遅い日を狙って効率的に行うのですが、未央子さんは夫の帰宅時間を把握していませんでした。
そこで相談を受けた翌日に張り込みをします。夫は中肉中背ですが、かなり目立つダウンジャケットを着ており、すぐにそれとわかります。初日も翌日も夜の11時に退勤した夫を尾行すると、いずれもそのまま帰宅。

土曜日の朝から自宅マンション前で待機。9時に出てきた夫は近くに借りている駐車場から黒いドイツ車を出して、出発。私たちも後を追います。