2022.03.29

PTAの「ベルマーク集め」が、非効率なのに無くならない根本原因

よりよい代替案はあるのだが…

小中学生の子どもを持つ保護者(特に母親)を悩ますPTAの問題。一度でも活動に関わった経験のある保護者に聞けば、活動の内容ややり方が時代に合わなくなっている例をいくらでも挙げてくれる。

たとえば、インターネットやSNSが主流となった今でも、毎週1回、平日の昼間に学校に集まる必要があるのか、LINEやZoomではだめなのかといった話から、関係者を無理やり動員しなければ集客できない、「誰得(誰が得するのか疑問)」なイベントの実施などである。

第1回「「1人だけ逃げるなんて許さない」加入を事実上「強制」するPTAの深刻な病理」に続く連載の第2回では、賛否が分かれる活動の筆頭に挙げられそうなベルマーク運動を題材に、活動内容や方法が時代に合わなくなってきている問題を考えてみたい。

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「時給いくら?」疑問が浮かぶベルマーク運動

みなさんも子どもの頃から身近だったベルマーク運動。念のため説明しておくと、日常生活で身近に利用する特定の食品や日用品のパッケージに印刷された鐘のマーク(ベルマーク)を日ごろから在校生の家庭で切り抜いて保管しておき、学校が決めたタイミングで持ち寄り、全校分を集計してベルマーク教育助成財団に提出すると、集めた点数に応じて学校の備品などを購入できるという仕組みである。

児童会・生徒会活動として子どもにやらせることもできるのだろうが、今なお、PTA関係者が平日昼間に学校に集まり、集計作業(各家庭から集められたベルマークを仕分けして台紙に貼る作業)を行っているところも多い。

そして、この活動の課題として長らく言われてきたのは、「その膨大な作業の手間を考えれば、費用対効果としてはいかがなものか(時給換算するといくらだ?)」という意見だ。それにもかかわらず、今なおベルマーク運動を続けている学校は相当数存在する(2021年2月末時点で小学校が72%、中学校が61%)。

もちろん、ベルマーク運動とは、崇高な目的のもと、多くの企業の協力もあって長年続いてきた歴史あるものである。時間に余裕のある家庭の人が率先して行う分には、誰からも文句を言われる筋合いはない。

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