キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある「リッツ横浜探偵社」の代表・山村佳子さんは「コロナ禍で、キャンプ場を舞台にした浮気調査は増えました」と語る。
裁判所の資料「婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別」によると、令和2年度で家庭裁判所への離婚申立で妻からの申し立て動機の4位が、夫からの申し立て動機の3位が「異性関係」である。ともに異性関係が離婚の動機となっている割合は14%程度だ。特に異性との関係を離婚の動機にする場合は、調査をして証拠をつかむことも重要になる。そして山村氏のような探偵社の出番となるわけである。

調査だけでなく、調査後の依頼者のケアまで行う山村氏が見た、現代家族の肖像を伝える連載2回目は、エリート夫妻で幸せそのものに見ていた家庭での夫の浮気が「キャンプ場」を舞台として行われていた事例をお伝えしている。前編「コロナ禍で増!元大手商社マンの「理想の夫」が親しい妻を裏切った驚きの手段」では、ソロキャンプに行くと言って出て行った夫が、実は女性とキャンプに行く約束をしていることを突き止めたまでをお伝えした。では相手はどんな人で、理由は何なのか。そして事実を知った妻はどうするのだろうか。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持つ女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
-AD-

妻と娘が実家にいても、キャンプに行くのか?

探偵の調査で大切なのは、「調査対象が警戒しないこと」です。ですから、佳代子さんと2人の娘が実家に帰ってしまったことで異変を感じ、キャンプを中止する可能性もあります。
しかし、夫は妻から疑われているとは微塵も思っていない節がありました。そこで、朝から4時から世田谷の住宅街にある依頼者・佳代子さん(40歳)の自宅前で張り込み開始。
すると、朝5時に夫(50歳)が出てきました。パリッとしたダウンジャケットを着ており、しわひとつないパンツをはいています。ここには結婚12年になる妻・佳代子さんが細やかにケアをしていることが表れています。

既婚者の男性が魅力的なのは、妻の支えによるところが大きいというのが、私たち探偵の実感です。やはり、日本の家庭は女性側の家事の負担が大きい。

ガレージを開けると4WDの車に乗り込み、出発。首都高速の入口に向かう前に、早朝から営業しているファストフードのお店に入りました。
背が高くダンディな夫は店でも目立ちます。コーヒーを飲みながら、スマホを見ていました。画面を望遠カメラで撮影すると、ハートマークだらけのLINEのやり取りが。飲み物は何を買うかなど、連絡をしているところも撮影。

その後、夫は山梨方面に車を走らせます。インターから降りると、スーパーに寄り、ビールなどの飲料を購入。マスクをしていますが、ウキウキしていることがわかります。
町営のキャンプ場に入り、手際よくタープとテントを張り、焚火を開始。机とリクライニングチェアを設置して、青空の下でタバコを吸っていました。ここまで、午前中の10時に終了。