2022.03.20

文在寅が「嫌がらせ」で、韓国・新大統領がさっそく直面する「新たな試練」

公共機関長を文在寅人脈で占める

韓国では文在寅政権の「最悪の5年間」が終わり、大統領選では与党「共に民主党」が敗北する結果となった。前編記事『文在寅は「永久に追放」…韓国中枢でいま「文在寅・大論争」が盛り上がるワケ』では、そんな韓国与党内でさっそく文在寅批判が飛び出し、党内で反文派・親文派の論争が起きている様子をレポートした。

一方で、そうした与党内の内部分裂は、次期大統領となる尹錫悦氏との円滑な政権引き継ぎの障害となる気配を醸し出している。いったいいま韓国中枢で何が起きているのか――最新レポートしよう。

権力と役職にしがみつく「民主党主流派議員」

文在寅政権は、公共機関長を文在寅人脈で占めることで、尹錫悦氏の実務を縛り付けようとしている。(文在寅政権にとっての人事の意味については拙書「さまよえる韓国人」を参照願いたい)

文在寅氏と尹錫悦氏新旧大統領の政権引き継ぎのための最初の会談が3月16日予定されていたが、延期となった。

尹氏 photo/gettyimages
 

その理由については明らかにされていないが、一つの重要な要因が文在寅政権の残余の任期における公共機関の長などの任命問題を、文在寅氏が尹錫悦氏と相談なく独善的に進め、人事で尹政権を縛り付けようとしている問題であると見られている。

大統領が直接・間接に機関長などに対する任命権を行使できる公共機関は、昨年の時点で350機関。その内訳は電力公社・仁川国際空港公社・鉄道公社などの公企業36、国民年金公団・国民健康保険公団・住宅公社などの準政府機関が96、その他の公共機関が218である。

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