2022.03.21

ゼレンスキー暗殺を狙う、プーチンの“謎の暗殺部隊”「KSSO」のヤバすぎる実態

世界が知らないアサシン・クリード

ウクライナの陥落に苦戦するプーチンが、ゼレンスキー大統領の暗殺を狙っている。

前編記事『プーチンが派遣した、ゼレンスキー暗殺部隊「ロシアの犬」の恐ろしい実態』では、ロシア独立戦争の際にプーチンが懐柔した、チェチェン共和国の屈強な兵士たちや民間の軍事会社が、1月下旬からキエフに潜入していたことを報じた。

プーチンから依頼を受けた彼ら1000人の兵士たちが、開戦直前にキエフ入りをして、ゼレンスキー大統領を含む重要人物たちの追跡などを行っていたが、2度にわたり暗殺は失敗に終わる。西側諸国の軍事関係者による精鋭部隊がウクライナをサポートしていたためだ。

しかしインテリジェンスに長けたプーチンは、さらなる部隊を用意していた。それがロシア革命に端を発し誕生した「スペツナズ」と呼ばれる旧ソ連時代からの特殊部隊だ。

プーチンの巨大地下施設

プーチンの奥の手は、そのスペツナズから最精鋭を選り抜き、'12年に結成した「KSSO」(特殊作戦部隊)だ。

「電子機器やドローン(無人機)など最新技術を駆使する『ハイブリッド戦争』に精通した部隊です。ウクライナ軍の火砲や迫撃砲に電波を送って起爆させたり、キャタピラ式のUGV(無人地上車輛)をラジコンのように操って敵を攻撃することができます」(同前)

KSSOが初めて姿を現したのは、'14年のクリミア侵攻だった。各国の軍隊は「徽章」というしるしで所属を示すが、クリミアにはロシア軍の武器を装備しているにもかかわらず徽章がない「覆面兵士」が出現した。

Photo by gettyimages2014年3月17日、クリミア共和国のペレヴェヴァルネにて。ウクライナ軍基地外で警備をする識別記章なしの武装兵のグループのそばでクリミアの旗を揚げる男性(Photo by gettyimages)

彼らはどこからともなく現れ、空港や基地、議会を次々と占領・封鎖していった。その不気味さから、西側諸国は宇宙人とかけて「緑の小人」という綽名を付けた。

KSSOの隊員はHALO降下(高高度降下低高度開傘)に長けている。高度1万m以上を飛ぶ航空機から降下し、地上300m以下のギリギリでパラシュートを開く。非常に危険だが、敵のレーダーを回避しやすい。

政府要人や大統領夫人の隠れ家を狙ってピンポイント降下する。そこに、先んじてキエフに潜入しているスパイが加わる。選りすぐりの精鋭による極秘作戦は、すでに始まっているかもしれない。

 

一方、プーチンがキエフに数々の暗殺者を送り込んでいるのは、プーチン自身が暗殺の恐怖に怯えているからでもある。

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