2022.03.19

100年以上ロシアに圧迫されてきたフィンランドが、「ウクライナ戦争」に思うこと

「フィンランド化」という屈辱的な歴史

隣国フィンランドが思うこと

2月24日の早朝、ロシアがウクライナへの「特殊軍事作戦」を始めたニュースは、衝撃や驚き、怒り、恐れ、不安など様々な感情をフィンランドにもたらした。それは、歴史的な記憶を蘇らせるものでもあり、1939年の冬戦争(ソ連の攻撃によって始まった105日間の戦争)や、1968年のソ連軍によるプラハ侵攻を思い起こした人も多かったようだ。

歴史的な既視感を引き起こす一方、ウクライナ戦争はサイバー戦、情報戦、原発への攻撃など新しい局面を示し、欧州の安全保障のあり方を大きく変えつつある。フィンランドでも事態が急展開していて、主なものだけでも次のような首脳会談があった。

3月4日 フィンランドのニーニスト大統領がワシントンを訪問、バイデン米大統領と会談
3月5日 スウェーデンの首相と防衛相がフィンランドを訪問、フィンランドのマリン首相、カイコネン防衛相と会談
3月9日 カイコネン防衛相が、ワシントンでバイデン大統領と会談
3月11日 ニーニスト大統領がウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのプーチン大統領と個別に電話会談
フィンランドのサンナ・マリン首相[Photo by gettyimages]
 

なおフィンランドは、欧州連合(EU)には加盟しているが、北大西洋条約機構(NATO)には加盟していない。しかしこうした動きの中で、同じ立場の隣国スウェーデンとのより緊密な軍事的協働、また近い将来のフィンランドのNATO加盟申請が急速に議論されている。

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