50代から「大逆転」できた会社員、その「3つの意外な共通点」がわかった…!
会社員900人ケースから判明した若手気分の迷惑な大人たち
『星の王子さま』の作者として知られるフランスの作家サン=テグジュペリはかつて、「大人は誰もが、はじめは子どもだったのに、そのことを思い出せる大人はいくらもいない」と嘆いた。
ところが最近では「大人のはじめ=若手」のままの大人がいくらでもいる。結構なご年齢になっているのに、幼稚な振る舞いを平気でする。「成熟していない大人」たちだ。
いつまでも「若手気分」でいると、迷惑なおじさん・おばさんに成り下がり、めんどうくさいだけの存在になる。
お恥ずかしながら、かく言う私もその一人だった。
「おばさん」を受け入れられない自分がいた……
国際線のCA(キャビンアテンダント)や、テレビのお天気お姉さん、情報番組のMCをしていた頃は正真正銘の若手だった。キャピキャピした若い女性を演じ、着ぐるみやかぶりものをまとっても「かわいい~」とチヤホヤされた。

30代後半にビジネス書やコラムを書き始めた時は「書き手の中では若手。これからまだまだ伸びる!」と編集者に期待されるのが嬉しかった。大学院修了後にコメンテーターとしてメディアに出るようになった時も、共演者の中ではいつも若手で、トンチンカンなコメントをしても「若い人はストレートでいいねえ」と褒められ、「若い女性知識人の意見は貴重だ」と持ち上げられ、ほくそ笑み、調子に乗った。
ところが、ある日突然、もはや自分が「若手」ではないことに気づかされた。自虐ネタで笑いを取ろうとしたところ、「まだまだ、お若いから大丈夫ですよ!」と年下から真面目に励まされ、ツッコミを期待したボケ発言に微妙な空気が漂ったのだ。
周りを見れば、ディレクターやスタッフの9割が年下。同年代と思っていたプロデューサーも微妙に下。いつの間にか私は、全体の平均年齢を引き上げる側の人間になっていた。
「そうか、40代後半の私は正真正銘のおばさんなんだ……」
30代に突入した時、「もう、若い女の子を演じなくていいんだ」と思うと気が楽になったが、しかし、「もう、おばさんなんだ」と受け入れるのは少々難儀なことだった。