日本の年間の離婚件数は?
近年の日本国内の離婚件数をご存知でしょうか。厚生労働省の人口動態統計によると2020年の離婚件数は19万3253組。その前年までは20万を超える年が続いていて、毎年相当数の夫婦が離婚していることになります。その理由は人それぞれだと思いますが、中にはパートナーの浮気など、つらい経験を乗り越えて一歩前に踏み出した、という人もいることでしょう。
漫画『旦那の浮気相手とLINE友達になってみた』の原作者、ハッチさんもその1人。ある男性から猛アタックされ、交際・結婚。しかし、後に彼は別の女性に対しても、ハッチさんへのアプローチと全く同じ方法で言い寄って不倫関係になっていたことが発覚し、離婚しました。
本作はもともとインスタグラムで投稿されていた「実体験」をもとにコミカライズ化したもの。2021年12月の配信以降、複数のWEBメディアで取り上げられるなど話題となり、読者からも「自分の夫と浮気のやり口が同じ」「(浮気調査の方法が)勉強になった」「(ハッチさんが)復讐できてよかった」など、さまざまな反応が寄せられているそうです。昨今SNSで思いを吐露する人が増えている中、ハッチさんはどんな思いを込めて投稿し、そして作品として発表されたのでしょうか。
インタビューを交えながら振り返る
まずは、ハッチさんの体験はどのようなものだったのか、インタビューなどを交えながら作品の内容を振り返ります。
始まりはパティシエとして働くハッチさん(当時26歳)の元に、テツ(当時30歳)という男性が客として訪れたこと。テツは「いつもおいしいチーズケーキありがとうございます」と言いながら、連絡先を書いた小さな紙切れを渡してきます。恥ずかしそうにはにかむ甘いマスクのイケメン…うっかり好感を持ってしまったハッチさんが、その紙に書かれたアドレスにメールを送ると、その日の夜のことでした。

「連絡ありがとうございます! 嬉しくなって走ってきちゃいました!」
そう言ってテツが閉店間際の店に現れたのです。ドキドキしてしまったハッチさんですが、今思えばこれがテツの策略だったと言います。
「漫画にも登場しますが、後に他の女性にも、まったく同じ手口で近づいていたことが判明しました。ぜひ読者の方には街中で声をかけてくる相手は、よく調べてからおつき合いをするように、と伝えたいですね」(ハッチさん)