待ったなしの環境問題に対して、世界はどのように行動しているのでしょうか。海や森の汚染問題、カーボンニュートラル、プラスチック、リデュースとリサイクルなど、様々な問題への国内外の最新の解決策から、未来へのヒントを見つけたいと思います。今回は、日本の情報の中でも、“衣食住”の「衣」に関するものを中心にご紹介。

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【富山県】tototo
鱗模様が美しいフィッシュレザー

Half Wallet [madai] ¥65000。財布のほかには、カードケースやiPhoneケース、キーホルダーなどの商品を展開している。

漁業文化の根付く富山県氷見市で生まれた、フィッシュレザーブランド〈tototo(ととと)〉。代表の野口朋寿さんは、大学の卒業研究の際にレザーの“なめし加工”、つまり生の皮から丈夫な革へと加工する技術に興味を持ち、魚の皮にも応用できないかと模索しはじめ、3年かけて実用化した。

オーダーメイドで製作したランプシェード。

本来なら廃棄される魚の皮を地元の魚屋から譲り受け、身や脂を削いで塩漬け。その後さらに脂分を徹底除去し、なめし加工と染色を施す。完成までに1ヵ月という手間のかかる作業だ。美しい鱗模様はクロスハッチ構造になっているため、魚の皮の薄さからは想像できないほどの強度がある。

ブランド名は、魚を意味する“魚々(とと)”に“と”を加え、“魚々と”人間が共存するようにとの思いを込めた。

www.tototoleather.com

【大阪府】KAPOK KNOT
木の実のワタ由来のサステナブルなコート

左から、MA-1ジャケット ¥35000、New Color バルマカンコート ¥44000、ワンピース ¥28000

アパレル業界の大量生産・大量廃棄に疑問を持った深井喜翔さんが、2019年に「Farm to Fashion」をテーマとするファッションブランド〈KAPOK KNOT(カポックノット)〉を設立。

他の植物由来素材より製造過程での水の使用量が少ない。

「カポック」とは東南アジアに自生する植物のこと。実の中のワタはコットンの1/8の軽さ、吸湿発熱の機能を備え、樹齢5年目から50年以上実が生なり続けるため、長期間にわたり繊維を収穫することが可能だ。

東南アジアで雇用創出も。

〈KAPOK KNOT〉のコートを選ぶことで、1着あたり約30羽の水鳥の羽を使わずに済むという。

軽くて短い繊維の特性により糸への加工が難しいとされてきたが、国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功。

新素材「エシカルダウンカポック™」は、5mmの薄さでダウンの暖かさを実現した。

kapok-knot.com