2022.03.18
# 年金

年金がカットされるくらいなら「働かない方がマシ」…56歳会社員が陥った「大きな誤解」

山中 伸枝 プロフィール

「家族のために働かなければならない」という誤解

「働くと損」という仕事を辞める良い口実を見つけたと喜んでいた高木さん、やはり働くしかないのかと落胆されているようです。少しお疲れがたまっているようで、ここは無理は禁物かも知れません。

これも会社員に、特に男性によくあることですが、「自分が」家族のために働かなければならないという一途の気持ちも、筆者は大きな誤解だと考えています。

バブル期に就職し、サラリーマンなら家族のために24時間戦い続けるんだという洗礼を受けている年代の男性は特に、これまで家族のためにと一生けんめいに働いてこられました。

専業主婦の奥様に家庭を任せ、役割分担をしながら暮らしてきたという方が多いです。時代はまだ年功序列の恩恵をうけ、年収も少しずつ増えていったでしょうから一家の大黒柱としてのメンツもあるでしょう。

 

しかし、会社員生活も終盤に差し掛かった今、その使命感から自分を解放してあげないと非常に苦しい状態になると筆者は思います。家計を支えることは家族みんなのプロジェクトですから、チームメンバーがそれぞれ役割を果たすことが大切です。特に子育てという大きな役割が終わろうとしているのであれば、夫婦二人で働く、あるいは夫婦で役割を交代するという選択肢もあってよいはずです。

なかにはこれまであまりにも仕事にばかり集中してしまい、家族をないがしろにしたと配偶者から非難され家庭に居場所がないという方もいらっしゃいますが、ここは一度しっかりとこれからの暮らしをどう支えるのかに向かいあうべきではないでしょうか?

これまでの蓄えはいくらあるのか、退職金は具体的にいくらなのか、お子さんたちにはこれからいくら必要なのかなど、家計の棚卸をしっかりされた上で、今後の就労収入がいくら必要なのか、そして誰がどのように働くのかも冷静に判断したいところです。さらに、働くのであれば、やりがいがあり、楽しく働けるともっと良いですね。

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