日本最凶マフィア「怒羅権」創設者が「ヤクザ襲撃」「交番襲撃」の実態すべて語る

佐々木秀夫の証言【後編】

中国残留孤児2世らで結成された不良グループ「怒羅権」は、「関東連合」と並び、半グレ世界のツートップとも言われてきた。創設者で初代総長の佐々木秀夫が、前編に引き続き、初期・怒羅権の実態を明かす(前編はこちらから)。

暴力団に牙を剥き、警察権力に楯突く

怒羅権は伝統的な日本の不良集団とは明らかに異なる特性を備えている、と語るのは1990年代に警視庁の国際捜査課(現在は組織犯罪対策部に改組・吸収)で怒羅権や不良中国人の捜査を担当していたことがある元刑事だ。

「日本の裏社会のトップに君臨しているのは今も昔も看板を掲げた暴力団です。これまで、どんなにイケイケの不良も暴走族もヤクザの前ではひれ伏すのが普通のことでした。

中国系の多い怒羅権にはそんな日本の常識が通用しない。とくに90年代から2000年代半ばにかけて、怒羅権によるヤクザ襲撃事件、強盗事件が多発した。ところが表沙汰になることはめったになかった。暴走族上がりの中国人にやられたなんて周囲に知れたらヤクザの恥ですから。実際『怒羅権とは関わりたくない』とこぼすヤクザも多かったですよ」

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また警察に対する態度も、暴力団を含む既存の不良集団と大きく異るものがあった。元刑事は言う。

「とくに関東のヤクザは警察には従順です。関西や九州のヤクザにしても反抗的な部分はあるが、表立って警察に牙を剥いてくるなんてことは稀。だが初期の怒羅権は、警察を敵と見なし、平気で喧嘩を売ってきた。明らかに異質な存在が登場したと思いましたね」

 

実際、佐々木自身、仲間を引き連れてたびたび交番を襲撃した。

「仲間が明らかに不当な逮捕をされたときなど、バイクに中国国旗を括り付けて、仲間数人で交番を急襲。ビール瓶を投げて窓ガラスを割ったりしてました。逮捕された仲間を奪還するために、葛西警察署を数十人の仲間と取り囲んで大騒ぎになったこともあります」(佐々木)

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