2022.03.14

「他人を家に入れたくない78歳母」の介護が不安…「貸金庫」のおかげで悩みが晴れたワケ

プレ介護期にある母・富美子さん(78歳・仮名)が大事なものを失くして困ると、FPである著者・長野郁子さんの元に相談に訪れた佐和子さん(55歳)。長野さんが佐和子さんに貸金庫の利用を勧めたことをきっかけに、【前編】「78歳の母親の「介護の準備」に、「貸金庫」がめちゃくちゃ役に立ったワケ…!」では、貸金庫とはどんなものなのかについて解説した。以下では、貸金庫の上手な利用方法について解説する。

貸金庫に入れるべきもの

次にこの小さな貸金庫に何を入れるかというお話をしよう。

私が貸金庫を借りる理由は、何かあったときに身軽に逃げるためだ。地震、津波、台風、水害、噴火、火事のときに最も大切なのは命だ。それは、自分自身はもちろん、家族やペットの命も、である。

しかし、頭ではわかっていても、パニックのときに何をしでかすかわからないのが人間というもの。私は絶対欲が出てしまうタイプの人間だ。だから後顧の憂いなく、猫をかごに押し込み、一目散に逃げるために、なくなったら困る物、失って泣いてしまう物を貸金庫に入れておくのである。

〔PHOTO〕iStock
 

では、なくなったら困る物、失って泣いてしまうってなんだろう。貸金庫は究極のプライベートの小さな空間なので、皆さんが何を入れているかはわからないが、一昔前とは、利用者が入れるものの中身がだいぶ変わっているだろうという想像はつく。一昔前は実印、株券、土地の権利書、手形や小切手、保険証書、契約書など紙物がメインだった。今はいろんな物がデジタル化され、様変わりしている。

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