鍵がつないだもの

鍵の行方が気になってしまい、朝も早々に目が覚めたので大浴場でゆっくりと朝風呂を満喫した。さすがクリスマス翌日。大浴場は僕一人で貸切状態であった。周囲にはネオン輝く横文字のホテルが所狭しと並んでいる。そちらは大いに賑わっていることだろう。

風呂からあがった頃、彼女から返信があった。

「ごめん! 寝落ちしてた!……そして鍵あったよ! もしかしてクリスマスプレゼントに合鍵?

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やはり腹巻きの袋か。まずは一安心。
彼女の誤解のとおりプレゼントということにしてしまおうかとも思ったが、正直に事情を伝えると、ブランチがてらすぐに合流できることに。

窮屈だが、意外にも快適だったカプセルホテルを後にして、待ち合わせの代々木へと向かった。
彼女が前々から目星をつけていたという、おにぎり屋さんで合流し、無事に鍵を受け取る。
塩加減が絶妙なふわっふわのおにぎりと共にいただく、味噌汁が二日酔いの身体に染み渡った。うまい。

そして太陽光に照らされる彼女と会うのは、この日が初めてだった。
彼女は、太陽がよく似合う。

彼女と食べるおにぎりと味噌汁は、最高に美味しかった。

おにぎり屋さんで当日撮った写真。太陽の日が差す時間に一緒に食べるおにぎりと味噌汁は最高に美味しかった 写真提供/つーたん

【次回は4月14日公開予定です】