2022.03.21
# 介護

心身の衰えが目立つ80歳男性に「要介護認定」が下りなかった「皮肉な事情」

後悔しない「要介護認定」攻略のコツ 1

親や配偶者に介護が必要になった時、まずしなくてはならないのは介護申請です。介護申請の方法だけならインターネットやケアマネジャーさんから知識を得ることができますが、本当に安心していいのは介護申請をしてからではなく、「正しい要介護認定」が下りてからです。

今回は、要介護認定が正しくされなかったために必要な介護サービスを受けられず、ご家族と対立し孤立してしまった伸一さん(80歳男性、仮名=以下同)のケースを交えながら、皆さんのお財布に直結する介護費用の負担を「介護保険内」でおさえるための大切なお話をさせていただきます。

ヘルパーを利用したいと思ったら

都内で一人暮らしをする伸一さん(80歳男性、仮名=以下同)。奥様は若い頃に他界、それ以降は仕事をしながら二人(長男・長女)の子育てをしてきました。

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65歳まで会社員として勤めたのち、退職してからは70歳になるまで新聞配達や荷物の仕分けなどのアルバイトもしていたというバイタリティーある伸一さん。健康で元気なことが自慢でした。しかし、そんな伸一さんにも体力の衰えを感じる時がきました。

ちょうど80歳になった年、今までは一時間散歩をしてもなんともなかった足がふらつく、階段で息が切れる、外にでることがおっくうになる、そして家の中で探し物をしていることが多くなり、長女に電話をかけてくるようになりました。そして、整理整頓されていたはずの家の中が徐々に散らかっていくなどの変化が現れたのです。

綺麗好きだったはずの伸一さんの家が散らかってきたこと、汚れた服を着ているなどの変化を、嫁いで他県に住む長女の清美さん(51歳)が最初に気がつきました。

 

気ままな一人暮らしを続けたいと考える父伸一さんの気持ちを尊重し、清美さんはヘルパーの利用をはじめたいと地域包括支援センターへ相談しに行きました。そして、相談員のアドバイスで「要介護認定」を受けることになったのです。

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