2022.03.14

78歳の母親の「介護の準備」に、「貸金庫」がめちゃくちゃ役に立ったワケ…!

まさか、そんな効用があったとは
長野 郁子 プロフィール

以下では、いろんな貸金庫を使った私の経験を紹介しながら、その活用法をお伝えしたい。のちほどもう一度詳しくご紹介するが、なかでも私が有効だと考えている使い方が、自分の財産や生活についての不安を抱えている高齢者のお悩み解決である。母親について相談をしてきた佐和子さんは、貸金庫を使うことで、かなり多くの悩みが解消したのだという。

 

どんな種類の貸金庫があるのか

まず、私の貸金庫歴をお伝えしよう。

最初に使った貸金庫は、新宿御苑にあった太陽神戸銀行のものだった。近隣で仕事をしていて、客からもらった「手形」を入れるために取り引きしていた同銀行に借りたのである。

貸金庫は銀行の一番奥にあった。開閉のための貸金庫カードで入室すると、3つの個室があった。中は白を基調にした小さな事務室風のきれいな部屋で、正面にモニター、手前の机に朱肉やペンなど事務用品、脇に台がある。ドアを閉め、差し込み口に貸金庫カードを入れ、暗証番号を押すと、なにやら機械が動いている音がして、しばらくすると脇の台の一部が自動的に開き、金属製の箱が現れる。その箱を小さな鍵で開けるのである。

次に借りたのは横浜の古い銀行の貸金庫だった。2つの厳重な扉を貸金庫カードで開けて薄暗い部屋に入ると、そこは「これぞ貸金庫」というたたずまいだった。一番上は手も届かないので頑丈な金属製の重い階段式のはしごがある。ビックリしたのは、他の利用者とたまに会うことだった。基本的に行員をともなわず1人で利用するのだが、入室制限はないようで、他の利用者が平気で入ってくる。

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