2022.03.08
# 韓国

大波乱の韓国・大統領選は誰が勝つのか…? その後の新政権下で起こること

最後までどうなるかはわからない…

2月13日と14日。この日は、第20代目の韓国大統領を選ぶための候補者登録日であった。この二日間に14人もの候補者が大統領候補としての登録を終えた。これにより、2月15日から3月9日の投票日までの21日間の本格的な選挙運動の火ぶたが切って落とされたのである。

今回の大統領選挙では、かつてないほどの大混乱が起きている。与野党伯仲の状況で候補者の支持率の順位が日々入れ替わっているだけでなく、両党とも内外で混乱が起きている。また支持者の中には自党の候補者に複雑な思いを持っている人も多く、意外なところで泡沫候補への支持が集まりつつある。

本稿では、今回の大統領選挙の混乱の現況と背景について説明する。また、これからの日韓関係や文在寅大統領の今後に関する予想についても少し解説する。

今回の大統領選挙の選挙ポスター
 

現職に勝てない与党候補

そもそも、今回の選挙において与党はとても有利な位置にいた。現政府である、文在寅政権が大きな失策もなく経済発展を成し遂げ、コロナ対応も成功し、世界的にも韓国の地位を一段階挙げたという評価は、政権が終わりに向かっているにもかかわらず、43.2%という非常に高い支持率に表れている。文在寅政権の過去5年間の支持率は、歴代大統領の中でも最も高かったのである。

もちろん、不動産高騰問題などが大きな失策として指摘された際には、支持率が30%以下に落ちたこともあったが、それでもその後は回復し、ここ1年程は40%台を維持し続けた。

これが逆に、与党候補である李在明(イ・ジェミョン)候補にとっては大きな足かせとなっている。与党内の予備選での激戦の末、大統領候補になったにもかかわらず、支持率は現大統領のそれに満たないのである。

与党・共に民主党の李在明候補[Photo by gettyimages]

その背景にはいくつかの理由がある。

一つ目は、李氏の妻の問題である。前職である京畿道知事時代、彼の妻が公的資金を勝手に使ったり、公務員を個人秘書のように扱ったりしたと暴露されたのが大きな問題となった。もちろん、野党は激しく追及を繰り返しており、討論会においても議論されるほどの問題となっている。これは、浮動層に大きなマイナスのイメージを与えた。

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