2022年3月4日に、パーソナルマガジン『栗原はるみ』を創刊した料理家の栗原はるみさん。これまで妻として母として、料理を作り続けてきた栗原さんが、これからは自分のために作りたいひとりごはんのレシピや、見せてこなかったライフスタイルを紹介していくという。

その大きなきっかけとなったのは、2年半前にご主人を亡くされたこと。一人の女性として、残りの人生をより充実させ、楽しく生きていくために、どうするか。自身と向き合って出した答えが、雑誌を創刊することだったという。そこに込められた思いや人生を充実させるヒントの一端を、栗原さんに教えてもらった。

2022年3月4日に創刊した『栗原はるみ
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「やり残したことをやる」ために、新しい人と新しい環境で作った、新しい本が必要

『栗原はるみのすてきレシピ』『haru_mi』と、25年にわたって、季刊誌を通じてさまざまなレシピを提案してきた栗原さん。もともと100号を区切りに、定期的な雑誌の刊行はお休みする予定だった。その後は夫の栗原玲児さんとの生活を楽しむために、さまざまな約束をしていたという。

「25年が終わるのを玲児さんはひたすら待っていました。豪華客船に乗って船旅に行こう、というのも約束のひとつ。残りの人生は二人でのんびりしようと決めていたのに、それも叶わなくて……。

自分に残された時間を考えながらこれまでの人生を見つめ直したときに、やってこなかったことがまだまだたくさんあると気づいたんです。やり残したこと、やりたいことをテーマに本が作りたい、新しい人と新しい環境で新しい雑誌が作りたい、と思うようになりました」

自身の名前をタイトルにした雑誌の創刊号。巻頭特集では週末の過ごし方を紹介している。これも栗原さんが編集者に提案したことのひとつだった。

夫がいなくなって、週末の過ごし方がガラッと変わりました。土曜日は必ず、夫と外食に行っていましたし、日曜日も一緒に過ごしていたので、急にすることがなくなってしまって。そこで、一人で過ごす週末をどう楽しく過ごしているか、自分のことをわかりやすくお伝えしようと思いついたんです。新しい雑誌は料理のレシピだけでなく、普段の買い物や好きなファッション、過ごし方など、ライフスタイルごと提案していければいいなと思います」

栗原はるみ』4月号より