2022.03.13
# ライフ

85%の妻が「夫のモラハラ」を経験ずみ?陥りやすい「私さえ我慢すれば」のワナ

モラハラに気づくことも難しい

夫からモラハラを受けたことがある妻の割合は…

夫からモラハラを受けたことがある妻は85%ーー。2019年の調査にはなるが、こんな衝撃の調査結果がある。

これは養命酒製造株式会社が子どもがいる20歳~49歳の既婚女性1,000名を対象にしたもので、「夫からモラハラを受けたことがあるか?」質問したところ、85%の女性が「ある」と答えている。

もちろん、一口に「モラハラ」と言っても、その中身は様々だ。「すぐにイライラする」といったものから、「ミスを責め立てる」「激しく束縛する」などまであり、人によっては「モラハラ」とまでは言えないと思う行為も含んでいるかもしれない。

とはいえ、大事なのは、それほど多くの人が、パートナーからのモラハラ行為にさらされているという自覚があるということだろう。

夫から受けた「モラハラ」の内容(養命酒製造株式会社調べ)

そのような現実を反映してか、テレビドラマなどでもモラハラが描かれることが増えた。

今クールで言えば、18歳年下の若者に恋心を抱いてしまう、40歳の女性をヒロインにしたドラマ『シジュウカラ』が話題だ。その恋心の背景には、長年続く、夫による「無意識のモラハラ」があった。ヒロインは若者に出会って初めて、自分の心の傷を見つめ直して、人生の再出発を誓うのだ……。

実際に「夫は私をバカにしているけど、夫自身はそれを冗談だと思っているようだ」という声もある。ここには自分の尊厳の問題、一般的な男尊女卑の感情、当人たちが育った家庭環境などさまざまな背景がからんでいるようだ。

最初は夫にされているのがモラハラだとは思わなかった、というある女性の事例から見ていこう。

 

見え隠れしたモラハラの片鱗

「私自身、夫の言葉に傷ついても、彼は皮肉屋だから当てつけに嫌味を言っているだけだと認識していました。父が母を怒鳴るシーンを子どもの頃から見ていたので、夫は怒鳴らないだけマシかもとさえ思っていたんです」

サヨリさん(35歳・仮名、以下同)は今、ようやく離婚の二文字を現実化しようと考えるようになった。結婚したのは29歳のとき。相手はひとつ年上、仕事で知り合った他社の男性だった。

「仕事の打ち上げと称して飲み会をしたとき、隣に来ていろいろ話しかけられたんです。1年以上、仕事でしょっちゅう顔を合わせてはいましたが、ゆっくり話したのは初めてでした。仕事では若いのにはっきり意見を言うし、社内でも一目置かれている印象があったので、そんな彼が熱心に話しかけてくれてうれしかったのは確か」

Photo by iStock
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