2022.03.03
# ライフ

高齢者施設で怒鳴り散らす「亭主関白」な夫、“別部屋”の妻に取った「驚き」の行動

近年、ニュースやメディアなどの様々な媒体で「介護問題」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

中でも注目される問題の一つとして挙げられているのが「2025年問題」。1947~49年生まれの団塊の世代が75歳以上の後期高齢者に達する2025年に介護や医療の需要が急増し、社会保障関連の費用が膨らむことが懸念されています。

写真はイメージ/photo by iStock

今、自分や身内に介護が必要ない方でも、介護が必要なタイミングがこの「2025年問題」の渦中に訪れたら――

そして、そもそも介護をする・される際には何を準備したら良いのか、多くの人が様々な「見えない不安」を抱えていると思います。

私自身は介護の仕事に就いて10年以上が経過し、これまでに介護士として特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、サービス付き高齢者住宅など、数多くの介護福祉の現場を経験してきました。

実際に介護という仕事をしている身として感じる事の一つに、介護保険や施設選び、費用などについての説明は数多くあるものの、高齢者向けの施設内では実際に何が起きているのか、そこで暮らす人達はどの様な事をしているのか、現場の実態に触れる情報が少ないのでないかと感じています。今回は、ある夫婦の事例をもとに正解のない「高齢者の居場所」というテーマについて考えていきたいと思います。

 

入居先の施設でも“亭主関白”な夫

渡辺さん夫婦(仮名)は高齢者夫婦で子供はおらず、身内の方も疎遠で遠方に住んでいるというケースの方でした。

長年二人で生活してきましたが、役所からは「加齢によって自分達だけでは生活を維持していく事が困難」と判断され、ケアマネージャーや施設運営者との数度に渡る話し合いの末、本人達の希望に沿って、生活するフロアは一緒で、居住スペースとなる部屋は個別に分ける形で高齢者向けの施設に入居されました。

最初は離れていても生活圏が一緒という事もあって、お二人とも納得されていたのですが、数ヵ月ほどが経過した頃からご主人が身体の不自由な奥さんの事をやたらと気にかけるようになります。

関連記事