2022.03.10

ビジネス業界の最旬キーワードは「IP戦略」!特許庁の「広報」が今注目されている理由

提供/特許庁

ユニークな「広報」が続々登場

中央省庁のPR活動が盛り上がっているのをご存知だろうか。

従来、中央省庁の広報活動と言えば、各省庁が関わる最新の施策を事務的に紹介するものというイメージが強かった。ところが、近年は状況が一転。YouTubeやTwitterなどSNSを駆使したエンターテイメント性にあふれるものが増え、支持を獲得している。

なかでも着目したいのが特許庁だ。デジタル革新、サステナビリティ推進、そして新型コロナウイルス…と激動の時代にあって企業の抱える課題は山積している。そんななか、自社の経営課題に対して「知的財産(IP)」をどう活かせるか――こうした「IP戦略」がビジネスパーソンのキーワードとなっており、IPの活用を推進する特許庁の広報活動に熱視線が送られているというわけだ。

実際、ここ最近の特許庁の広報は工夫が凝らされたユニークなものが多い。YouTubeの特許庁チャンネル「JPO Channel」には、農林水産省の担当者に商標や特許に関するクイズを出題するバラエティ番組さながらの動画や、違法に他人の発明で儲ける悪徳企業を「商標拳」を駆使して懲らしめるカンフーアクションドラマなど、多彩なコンテンツがアップされている。

また、農林水産省とのコラボ動画では、現職特許庁長官が早口言葉の「東京特許許可局」に挑戦するシーンがあり、衝撃的で思わず目が点になってしまった。

“攻め”の広報に打って出た背景とは――特許庁総務部広報室の松浦安紀子室長にお話を伺った。

特許庁総務部総務課広報室の松浦安紀子室長

「特許庁でもTwitterやYouTube自体は、かなり前から活用していました。ただ、若干専門的で、堅苦しいと思われがちなコンテンツが多かったかもしれません。そこに少しやわらかい動画やコンテンツを挙げてみたところ予想以上に大きな反響をいただきました。Twitterの例で言えば、株式会社明治「たけのこの里」の形状が立体商標として登録されたというトピックのツイートなど、予想を超えて非常に伸びて驚きました。

ほかにもTwitterでは、『特許庁は業務で「くじ引き機」を使用します。これは何に使用されるものでしょうか?』というクイズを、実際のくじ引き機の写真とともにツイートするなど、特許庁ならではの発信を行っています。このクイズの正解は<商標の審査>です。同じ商標が複数出願された場合、通常登録査定を受けられるのは一番先に出願されたものになりますが、たまたま出願が同日になった場合、実はくじ引きで商標登録を受けられる出願人を決めるのです。クイズ形式がうけて、このツイートはフォロワーの皆様の間で大喜利のような盛り上がりを見せました。ぜひハッシュタグ「#特許庁クイズ」をチェックしてみてください。

昨今は省庁によるやわらかい広報が普及してきていて、こうした発信を受け取る側も好意的に捉えて楽しんでくれる土壌ができてきている。だったらその機運を捉え、よりユニークなコンテンツにチャレンジしてみようと考えたのがきっかけです」