2022.03.05
ジャンプで始まった落語漫画『あかね噺』、そのスゴさと作品背景を「徹底分析」する…!
新たな落語漫画
週刊少年ジャンプで落語漫画の連載が始まった。
『あかね噺』である。
(以下、三話までの内容に触れています)
主人公は、高校生のあかね。
彼女の父は、もと二ツ目の落語家だった阿良川志ん太。
第一話では、彼は真打になるための試験(なぜか真打「昇段」試験となっていた)で落ちてしまう。その後、落語家を続けることを諦めたようだ(真打に上がることはふつう「昇進」と呼ぶので、真打昇段というのは漫画独自の用語のようである)。
そんな父の落語が大好きだった娘のあかねは、父がなれなかった「阿良川流の真打」になってやると決意し、父の師匠の阿良川志ぐまのもとに小学生のときから通う。6年にわたり稽古をつけてもらい、高校生となり落語家としてデビューする。
そういう物語である。
女性落語家の物語でもあるらしい。
漫画だからモデルがわかりやすい。
一話と三話で扱われていた「落語喫茶」という場所のモデルは、神保町にある「落語カフェ」である。
高座に向かって左、つまり下手(しもて)ですね、下手の左に「本棚」がある寄席は落語カフェ以外に見たことがない。それが描かれている。
椅子の形も落語カフェの椅子そのものである。ここの椅子についてる飲み物ホルダーは、ときどきやわなのがあって、突然飲み物がひっくり返ることがあるから、気をつけたほうがいい(先日はひっくり返してすいませんでした)。
古書センターの五階にある。二階は有名なカレー店。