2022.02.27

6000万住宅ローンの30代夫婦、「固定or変動金利」問題に“お金のプロ”が示した4つのシナリオ

住宅購入は一生のうちに何度も経験するものではないため、知見が少ないまま高額な買い物をしかねません。しかしどんな人でも最低限は押さえておきたいポイントがあります。前編では「無理なく買える住宅価格はいくらか」という部分を見ていきましたが、後編では次の2つのポイントを見ていきます。

・住宅ローンは、変動金利か固定金利か
・住宅ローンの残額以上の売却価格と資産の合計を担保できるように

このポイントを見ていく上でご紹介している事例は、前編に引き続き、都内在住で手取り年収760万円(内ボーナス200万円)のNさん34歳(夫)と手取り年収320万円のAさん30歳(妻)のご夫婦。お子さんは1人ですが、できればもう1人を希望しています。夫婦の話し合いの結果、住宅の予算は諸費用込みで6,500万円(頭金500万円と住宅ローン6000万円)となりました。そして「固定金利」と「変動金利」のどちらにすべきかで悩まれている状況です。

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「変動金利」か「固定金利」か

ご主人のNさんは変動金利でも、金利が上がる時には給料も上がると思うから大丈夫と考えていますが、妻のAさんは金利が上がってしまったら返済ができなくなってしまわないか不安を抱えていました。ここでもご夫婦の意見は分かれてしまったのですが、変動金利と、固定金利はどちらを選択するべきなのでしょうか。

固定金利で6000万円の住宅ローンを金利1.35%で35年借りた場合、月々の返済額は約18万円で返済総額は約7524万円となります。

変動金利0.5%で35年ローンを組んだ場合、金利がずっと変わらなければ月々15.62万円の返済で、返済総額は6540万円となります。

つまり、返済総額の差は約1000万円となり、変動金利の方が圧倒的に有利となります。一方で、変動金利は金利変動のリスクを借り手側が負わなければならず、金利が上昇した場合は、月々の返済額が増えていくことになってしまいます。

固定金利は銀行側が金利変動リスクを追うことになります。当然銀行側は今後金利が上がっても損をしないラインを見定めて金利を設定しているので、借り手からすると固定金利の方が不利になる可能性は高いです。

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