2022.02.26
# サッカー

37歳のイニエスタが、2022年になっても観客を魅了し続ける理由

芸術作品のようで、魔法のようで

観客を魅了し続けるイニエスタ

芸術作品のようで、魔法のようで。

アンドレス・イニエスタのパスには輝きと驚きがあり、それを目にすれば心が満たされる。ちょっとした幸福を感じる。

2022年シーズンのJリーグが開幕。ヴィッセル神戸で5シーズン目を迎えるイニエスタが、またしても感嘆を誘う異次元のパスで観る者を魅了した。

開幕2戦目で今季初出場となった23日のアウェー、浦和レッズ戦。武藤嘉紀のゴールで先制しながらも逆に2点を奪われて後半に入り、相手に退場者が一人出た状況でピッチに入った。

それは後半42分だった。イニエスタは左サイドのペナルティーエリア角でボールを受けた。リードを守り切ろうと中を固めてくるレッズはペナ内に8人も入っている。中央からファーにかけてヘディングに強いチームメイトが並んでいるのを確認すると、右足でフワリと浮かしたクロスを送る。

うまくディフェンダーの間に入った槙野智章がヘディングでゴールネットに突き刺した。ドンピシャの位置、頭に当てやすいボールの質、速度といずれも完璧だった。

イニエスタからのパスを受けて得点した槙野智章[Photo by gettyimages]
 

アディショナルタイムに入っても「異次元」は続く。ペナ前からワンタッチでパスを味方に送り、前に向かってリターンを受けてからゴールラインギリギリでの折り返しを狙うシーンがあった。惜しくもラインを割ってしまったが、いくら相手が固めようとも狭いスペースをこじ開けていく術はさすがである。5月で38歳を迎える彼だが、その極上の技はまったく色褪せない。

シュートするしかなかった…

先日、NHKBS1で「証言ドキュメント イニエスタの決断~知られざる142日~」が放送された。2020年12月、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で右大腿を負傷し、手術からリハビリ、試合復帰までの過程を追っている。関係者や家族、イニエスタ本人のインタビューも行なっていて、多くのドラマがここには隠されていたことを知った。

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