2022.03.06

プロ野球の“珍キャンプ”で本当にあった「地獄の特訓」と「スゴい練習法」

長嶋茂雄に落合博満も

プロ野球のキャンプは、真剣勝負のシーズン中にはできないユニークな方針や練習を試す絶好の機会だ。前編記事『新庄ビックボスも驚き…?プロ野球、本当にあった「珍キャンプ」エピソード』ではそんななかでも、結果に結びついた例をお伝えしたが、その一方で本当に効果があったかどうか分からないキャンプもあったという…。

故障者続出で壊滅

野村や広岡のように大胆な改革が結果に結びついたケースもあるが、監督の気合が悪いほうにころぶ場合も少なくない。

その典型が、'93年に近鉄の監督に就任した鈴木啓示だ。

球界屈指の「投げ込み至上主義者」の鈴木は、オープン戦の間、各投手の投球数を棒グラフにして張り出した。

「鈴木さんはグラフを見ながら『アイツはようやっとる』『こいつはまだまだ足りん』と細かくチェックしていた。野茂英雄や吉井理人ら当時の主力投手たちからは『ただいたずらに数を競っても何の意味もない』と陰で非難轟々でした」(元スポーツ紙記者)

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その他にも、ケガをしやすいスパイクでのランニングを強制するなど、鈴木のワンマンぶりにチームは開幕前から疲弊し、ペナントレースでも4位に沈む。鈴木は一度も優勝できないまま3年で監督の座を追われた。

「いまの子は20日間ほどのキャンプを通して1000球も投げない。調整のため、もう少し放ったほうがいいと思う部分もある」(楽天などの投手コーチを歴任した佐藤義則氏)

キャンプの「球数」は、未だOBの間で意見が分かれる問題だ。

かつて、黄金時代の広島の練習は「胃から汗が出る」といわれるほどに過酷だった。

それを現代に蘇らせた結果、チームを崩壊させたのが、'99年に監督に就任した達川光男だった。

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