インフレは額に汗する者を救う、そして持たない者にチャンスを与える

比較論では日本優位に働く

すぐにはつくれない

強烈インフレを目の前にして黒田日銀は日本をトルコにするつもりか」で、脱炭素・ウクライナ危機を大きな理由とする「バイデグフレーション」について述べた。

しかしながら、これからやってくるインフレにはもっと構造的な問題も存在する。過去長い間に、日本を含む世界経済・社会が「デフレシフト」し過ぎたことで、それほど大きくない需要の増加にも対応できず、商品やサービスが不足し、価格が高騰しているのだ。

1月29日公開「トンガ海底火山噴火で地球寒冷化は必至、慌てふためく『脱炭素』勢力」3ページ目「贅沢はもう許されない」で述べたように、半導体だけではなく、農産物、エネルギー資源も「すぐにはつくれない」のである。

by Gettyimages

例えば、原油や天然ガス資源の探査から実際の生産までには数十年かかるのが普通だ。だから、インフレ(価格上昇)になったからと言って、打ち出の小槌を振るように増産できるわけではないのである。しかも、「脱炭素原理主義者」の圧力によって金融機関が「炭素系企業」への融資をいまだに渋っているから、エネルギー価格の高騰は簡単には終わらない。

 

2月14日公開「『うまい棒』43年目の値上げは70年代型狂乱物価の号砲となるか」3ページ目「1979年の意味」で述べた、(第3次)オイルショックが今後進展していく過程で、原油価格の500ドルどころか1200ドルもあり得るという「当たってほしくない予想」が的中するかもしれない。

また、別の構造的要因としては、世界的な少子高齢化もあげられる。

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