2022.03.02
# 週刊現代

ペットショップで「売れ残った犬と猫」はこうして処分される…その「残酷すぎる実態」を暴露する

昨年の11月4日、長野県警が松本市のペット繁殖場「アニマル桃太郎」の社長と社員1人が動物愛護法違反の疑いで逮捕された。そのあまりにも劣悪な環境とペット産業の川上にいる悪徳ブリーダーの実態について、前編記事『ペット業界「悪徳ブリーダー」の残酷すぎる実態…売れない子犬はこうして処分する』でお伝えしたが、ペットの保護活動をしている者によればこれは、ほんの氷山の一角だという。

熱心に動物を育てる優良なブリーダーもいる一方で、なぜ悪徳業者がいなくならないのか…?

死んだら冷蔵庫に

ペット取扱業者であれば、入会金や参加料さえ支払えば誰でもオークションに参加することができる。

過去に問題を起こした業者であっても門前払いを食うことはまずない。いわば、性善説にのっとった運営で、動物愛護法違反の疑いで逮捕されたアニマル桃太郎のような悪徳業者が入り込む隙はいくらでもある。

「オークションの開催日に合わせて子犬や子猫を遠方から空輸することもあります。航空貨物扱いですから温度管理もひどく、生まれてわずかな日数しか経過していない子犬、子猫は免疫力も弱いため、到着前に伝染病にかかったり、死んでしまうこともある。

販売業者が落札したはいいものの、ショップに連れてくる途中で命を落としたり、店で伝染病が広がったりすることもよくあります」(愛知のペットショップ店員)

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このような状況でも、ペットのオークション会場は活況を呈している。コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増え、ペットを飼いたがる人が急増しているのだ。

ペットフード協会によれば、'20年の新規の飼育頭数は犬が46万2000頭(前年比14%増)、猫が48万3000頭(同16%増)と大幅に増加した。需要が増えれば、当然、「商品」は高値で取り引きされるようになる。

「オークションでのセリ値は、感覚的にはコロナ前の2倍〜2・5倍。完全なバブルですね」(ペットショップ店員)

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