2022.03.01
# 就活

就活の悪しき慣習「学歴フィルター」が、ここまで広まった背景事情

実は大正時代から存在していた!?

「就活」という略語や「シューカツ」の表記は、就職氷河期の始まった1990年代に登場し、2000年代に広く世に知られるようになりました。つまり令和の大学生たちは、今の「就活」しか知りません。生まれながらに目の前にあり、他のありようは想像できず、ただただ重くのしかかってくるものと感じているところがあります。

しかし、就職活動から就活へと呼び名が変わり、ここ数年の間にも新たな就活関連用語が次々と登場してきたように、現在の仕組みが不変のもの、絶対的なものというわけでもありません。昭和懐古ブームに乗っかるわけではありませんが、かつての就職活動からの紆余曲折をたどりなおし、今なぜ就活はこうなのかを知ることで、少しは彼・彼女らの気持ちが軽くなればと思います。

今回は、「学歴フィルター」について考えてみます。

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「学歴フィルター」をめぐる最近の事件

昨年末「学歴フィルター」をめぐる騒動がありました。学歴フィルターというよりは、正確には「学校名フィルター」なのですが、ここでは以下「学歴フィルター」で通します。

ある就職情報会社が誤送信したメールによって、ネットで炎上が生じました。メールのタイトルに「〈第1〉大東亜以下〈9〉」などとあったためです。「大東亜」とは、大東文化大学・東海大学・亜細亜大学を意味する大学群呼称で、入試の難易度が近しい首都圏の私立総合大学ということで、受験業界がこうしたグルーピングをし、広まった呼び名です。

このメールを受け取った就活生たちからは、

「企業は採用において学校名不問と言いながら、実際には偏差値上位の大学を優先するフィルタリングをしているのではないか」

「少なくともその就職情報会社は何らかの線引きをしているのではないか」

との疑問がわきあがったのです。

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