あなたの給料は、日本人の平均に比べて高いか低いか、その理由は?

大学進学の経済効果の再認識を
野口 悠紀雄 プロフィール

非正規であれば年257万円が目安

非正規では、賃金の年齢差は、あまり大きくない。すでに述べたように、 正規の場合には、19歳以下の18.3万円と55~59歳の間で、2.3倍の開きがある。しかし、非正規の場合には、18歳未満の18.8万円と55~59歳の25.2万円との間で1.3倍の開きしかない。

また、男女差もさほど大きくない。年齢計で見て、正規の場合には、男35.1万円と女26.9万円の間に1.3倍の開きがある。それに対して、非正規は男24.0万円と女19.3万円の間に1.2倍の開きしかない。

だから、もしあなたが非正規であれば、単純に非正規平均の21.4万円(年間257万円)と比較して、高いか低いかを判断すればよいだろう。つまり、21.4万円より高いのであれば、高いと判断してよい。

すでに述べたように、非正規の場合、賃金に年齢差がほとんどない。他方で、正規では、年齢とともに賃金が上昇する。したがって、若い時には、正規と非正規の間であまり大きな賃金格差がないことになる。そして、非正規になることをあまり問題と考えない可能性がある。

 

しかし、時間が経つと、非常に大きな差ができてしまうのだ。男性で55~59歳になると、正規43.5万円、非正規25.2万円で、比率が1.73倍にもなってしまう。

これに加えて、退職金の差がある。非正規の場合には、退職金がない場合が多い。だから、生涯所得には大きな差がついてしまう。

関連記事