あなたの給料は、日本人の平均に比べて高いか低いか、その理由は?

大学進学の経済効果の再認識を
野口 悠紀雄 プロフィール

45~49歳正規で月額39.6万円が目安

日本の場合、年齢が賃金を決める大きな要素になるので、仮にあなたの賃金がさきほどの平均より高いとしても、それは単にあなたの年齢が高いというだけのことかもしれない。だから、全体の平均値と比較するだけでは、あまり意味がない。同じ年齢で比較しないと適切な判断がしにくい。

そこで、賃金構造基本統計調査を用いて、表1のように、年齢別の平均を考えることにする。これは 男で正規の場合を示す。

(注:賃金構造基本統計調査で「賃金」とされるのは、現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、諸手当を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額だ。なお、法人企業統計調査によれば、給与賞与のうち賞与の比率は15%程度だ。賃金構造基本統計調査は、常用労働者を「一般労働者」と「短時間労働者」に区分し、おのおのを 「正社員・正職員」と「正社員・正職員以外」にわけている。本稿で取り上げているのは、一般労働者だ。賃金基本調査では「正社員・正職員 」と「正社員・正職員以外」という用語を使っているが、本稿では、「正規、非正規」と呼ぶことにする)

これを見れば、、あなたの賃金が平均より高いか低いかの判断を、先に述べたよりは正確に行なえる。

例えば、表によると、45~49歳の男性で正規であれば、平均値は月39.6万円(年間475万円)だ。だから、もしあなたが45~49歳の男性で正規であって、賃金がこれを超えているのなら、あなたは「平均より給与が高い」ということになる。それは、あなたのこれまでの勤務成績がよかったか、あなたの会社の業績がよかったか、などの原因によるものだ。

逆に、これより大きく下回っているのであれば、考える必要がある。それは、あなたの勤務成績が悪かったためかもしれない。

しかし、そうではなく、あなたが正当に評価されていない可能性もある。あるいは、あなたの会社の収益性に問題があるのかもしれない。だから、転職を検討するのがよいかもしれない。

 

表1 年齢別賃金(月額、単位:1000円)

資料:賃金構造基本統計調査

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