あなたの給料は、日本人の平均に比べて高いか低いか、その理由は?

大学進学の経済効果の再認識を

日本の賃金は年齢と雇用形態(正規か非正規か)によって大きく変わるので、年齢別、雇用形態別の賃金表で平均を見るのがよい。若年時には正規と非正規の賃金格差が大きくないので、大学進学の経済効果が過小評価されるおそれがある。

日本人全体の平均賃金は年360万円だが……

だれでも自分の賃金が日本人の平均と比較してどのような位置にあるかは気になるだろう。ただし、それを知るのはそれほど簡単ではない。なぜなら、「平均賃金」は対象の範囲によって大きく変わるからだ。

by Gettyimages

賃金の統計を用いて、あなたの賃金が日本の平均的な賃金とどの程度違っているかを調べてみよう。なお以下に取り上げる計数は、とくに断らない限り、2020年のものだ。

まず、「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)を見よう。これによると、一般労働者の平均賃金は、男女計で月30.7万円だ。年収にすれば368万円になる。

賃金に関する統計はこれ以外にもある。「毎月勤労統計調査」(厚生労働省)によれば、32.4万円だ。年収にすれば389万円になる。

「民間企業実態調査」(国税庁)によれば、年額で男が532万円、女が293万円だ。

「法人企業統計調査」(財務省)によれば、給与賞与年額は370万円だ(金融機関を除く)。

多くの人の賃金は、以上で紹介した統計の値よりも高い値になっているだろう。

しかし、だからといって、すぐに喜べるとはかぎらない。なぜなら、賃金は、年齢、性別、雇用形態(正規か非正規か)によって大きく違うからだ。また、産業別、企業規模別でも大きな差がある。

 

最も大きな差をもたらす要因は2つある。

1つは年齢だ。賃金基本調査によると、男性19歳以下の月額18.3万円と55~59歳の42.0万円(年間504万円)との間で、2.3倍の開きがある。

もう1つの大きな要因は、正規か非正規かだ 。同調査によると 男女計の月額で、正社員・正職員 32.4万円に対し、正社員・正職員以外 21.5万円と、1.5倍の差がある。

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