ロシアがウクライナ東部2州「完全属国化」…! 日本はどう行動すべきか

尖閣を狙う中国に対抗するために
北野 幸伯 プロフィール

次々に制裁に動く国際社会

国際社会は、ロシアに制裁を科す方向に動いている。

バイデン大統領は2月22日、ロシアの行動を「ウクライナ侵攻の始まりだ」と非難。「ロシア政府を西側諸国の金融システムから締め出し、西側から資金を調達できなくする」と語り、強い制裁を科す意向を示した。

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イギリスのジョンソン首相は同日、ロシアの5銀行と3人の個人(プーチンに近い新興財閥)の資産凍結や英企業との取引停止などの経済制裁を科すと発表した。

ドイツのショルツ首相は同日、ロシアとドイツを直接結ぶ「ノルドストリーム2」海底ガスパイプラインの開通に向けた手続き停止する発表した。

これから、欧米諸国から続々と制裁内容が発表されることになるだろう。

そして、これらの制裁は、「現時点で」という点が重要だ。つまり、ロシア軍がルガンスク、ドネツクに留まらず、さらに先に進めば、制裁はどんどん強化されていく。

では、ロシア軍は、ルガンスク、ドネツクから先に進むのだろうか?

現時点で、プーチンにその意志はないと思われる。もしロシア軍が、ウクライナの首都キエフを制圧するような事態になれば、プーチンは「21世紀のヒトラー」として、永遠の悪名を歴史に残すことになる。彼としても、そんな事態は避けたいはずだ。

だから、ロシア軍がさらに先に進むかどうかは、「ウクライナの出方次第」といえる。

 

ウクライナ政府と国民が、「ロシアは2014年から8年間、ルガンスク、ドネツクを実質的に支配していた。状況が大きく変わったわけではない」と平静さを保てれば、ロシアのさらなる侵攻は防げるだろう。

一方、ウクライナ政府と国民が、ロシアの侵略に対し正当に怒り、「ロシア軍をウクライナの一部であるルガンスク、ドネツクから追い出そう!」となれば、話は変わってくる。つまり、ウクライナ対ロシアの「全面戦争」のリスクが高まる。

しかし、例えウクライナ軍が先にルガンスク、ドネツクのロシア軍を攻撃した場合でも、国際社会は、「ウクライナの自衛行動」と認識するだろう。そして、ロシアへの制裁は、どんどん強まっていく。

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