岸田が安倍と「戦略的休戦」へ!真綿で締め上げる「嫌がらせ作戦」についに音を上げた

永田町ドキュメント

苛烈さを増す新旧トップの闘い

権力争いで美酒に酔った人物は、いつまでも権力争いにおびえるというのは、古今東西で同じだろう。知略を尽くして頂点へと突き進めば、それがブーメランとして返ってくることへの恐れは消えない。今、日本の権力中枢である政界で現職首相と元首相による権力の攻防に変化が生まれている。公衆の面前では満面の笑みで握手を求め、机の下では脛を蹴り合い、激しくぶつかり合う新旧トップによる闘いは苛烈さを増している。

現役の首相こそが無敵の強者であるとの一般論は、今の永田町では通じない。「一寸先は闇」という言葉が似合う政界では、しばしば自民党内の「疑似政権交代」から激しい権力争いが生じてきた。佐藤栄作首相の後を争った「三角大福」(三木武夫・田中角栄・大平正芳・福田赳夫の各氏)や、中曽根康弘首相の後継をめぐる「安竹宮」(安倍晋太郎・竹下登・宮沢喜一の各氏)による権力の攻防はあまりに有名だ。

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令和時代の闘いは、宮沢元首相以来30年ぶりの宏池会政権誕生によって生じることになった。宏池会を受け継いだ岸田文雄首相(自民党総裁)と対するのは、安倍氏の次男である安倍晋三元首相である。

全国紙政治部記者が解説する。

「2人の関係は元々悪くはありません。しかし、それは互いに権力を持っていなかった時代と、安倍氏が首相として全盛を誇っていたときの話。負けず嫌いの安倍氏と大人しい岸田氏は真逆の性格で、穏健でアジア外交を重視する『ハト派」の岸田氏がと、保守系議員を束ねる『タカ派』の安倍氏と、勢力が拮抗する今、争いが生じるのは当然ですよ」

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