2022.02.27
# アニメ

タツノコプロ60周年!『ヤッターマン』の監督が語った、苦悩の歴史とアニメの真髄

数々の名作はこうして生まれた

タツノコプロが今年、設立60周年を迎える。

タツノコプロといえば、今や世界に誇る日本のアニメ文化の基盤を作ったアニメプロダクションのひとつで、『マッハGoGoGo』や『科学忍者隊ガッチャマン』シリーズや『タイムボカンシリーズ』、『ヤッターマン』などの人気作品を世に送り出してきた。

だが、その始まりに目を向けると、創業者である吉田竜夫氏とその弟である吉田健二氏、九里一平氏の3人だけでなく、創業時に中心となったメンバーのほとんどが漫画家であったという。アニメ制作の技術が確立されていなかった当時、漫画家だった彼らはどのようにしてアニメプロダクション・タツノコプロを育ててきたのだろうか。

そこで、今回は発足時からタツノコプロに関わり、『タイムボカンシリーズ』などのギャグアニメ作品を中心に総監督を務め、“アニメ界の欽ちゃん”とも呼ばれた笹川ひろし氏にインタビュー。タツノコプロの始まりや数々のヒット作の制作秘話を伺った。

「アニメ界の欽ちゃん」とも呼ばれた笹川ひろし氏 ©タツノコプロ
 

スタジオ発足当初に味わった「地獄」

まず、笹川氏に吉田三兄弟との出会いについて伺った。

「私は手塚治虫さんのアシスタントとして修行をし、漫画家としてデビュー。少年誌で漫画を描いていました。そんなあるとき、編集者の方が漫画家同士でいろいろ話せるんじゃないかと紹介してくれたのが吉田三兄弟だったんです。

このとき、タツノコプロは吉田竜夫さんの漫画を管理するためのプロダクションでしたが、私も彼らも『鉄腕アトム』の放送を観たことでアニメに興味を持っていました。自分の絵に音がついて動いたら楽しいだろうね、やってみたいね、なんて話していたのを覚えています」

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