トランぺッターと恋仲になり、その彼がトランペットを吹けなくなって別れの危機に直面しましたし、るい自身も母への複雑な感情と額の傷というトラウマもありましたが、それらの問題を乗り越えて結婚。“日向の道”を歩く仲睦まじい夫婦になるというハッピーな形で、バトンは3代目ヒロインへ。
こうしてバトンを受け継いだ川栄さん演じるひなたが、満を持して登場したのです。
「AKB48出身女優」のなかで一番の勝ち組
川栄さん演じるひなたは満を持して初登場しましたが、メタ的に見ると“満を持した”感はほかにもあるのです。
まずは、川栄さんがとうとうメジャー作品の主演を射止めたということ。

ここで川栄さんのキャリアを振り返ってみましょう。
1995年2月生まれで現在27歳の川栄さんは、2010年にAKB48第11期研究生オーディションに合格し、2012年のAKB48のシングル「真夏のSounds good !」で初の選抜入りを果たします。
2013年にはバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、学力を測る恒例の“期末テスト”企画で最下位となり、おバカキャラとして一気にお茶の間の認知度が上昇。
余談ですが、川栄さんは今やAKB48出身女優のなかで一番の勝ち組と目されていますが、「AKB48選抜総選挙」の最高位は16位でトップ10入り経験はありませんでした。
AKB48の“絶対的エース”と呼ばれ、「AKB48選抜総選挙」で二度の1位獲得経験のある前田敦子さんも今は女優として活躍。ただ、現在放送中のドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)に出演しているものの、出番はさほど多くない役どころです。
AKB48内の序列では圧勝していた前田さんが脇役に甘んじているなか、同時期に放送中の朝ドラで川栄さんがヒロインを演じているという事実は、芸能界の栄枯盛衰の厳しさをまざまざと見せつけられるよう。