ママ友に友情は成立するか

夫とともに体育館に入ると、サッカー少年団で一緒だったママ友たちが「無事生きてたァ」「元気そうじゃ~ん」「本日はお日柄もよく~」と冗談を言いながら近づいてきた。
A子さんはぽろぽろと涙をこぼした。
「おいおい、まだ卒業式は終わってないよ~」
「いや、始まってもない。はははは」
みんな笑いながらもらい泣きしていた。

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卒業式の後、前日の朝にラインをくれたママ友から電話をもらった。卒業式の話で盛り上がった後、こう言われた。

いろいろ辛かったね。でも、あなたが学校や(サッカーの)卒団式とかに出なくて一番悲しかったのは〇〇君だと思うよ。一回、謝っとけ

うん、そうする。と言って電話を切り、すぐに息子に謝った。
「息子は照れ臭そうにしてるだけで何も言わなかったけど、ごめんねを言えてよかったです。そして、そう言ってくれたママ友には本当に感謝しています。思い起こせば、彼女は助言をするとき、すごくいいタイミングで言ってくれる。いい友達に恵まれた。一生の友達だと思いました

息子に素直に謝ることができたのは、ママ友がタイミングを見て率直な意見を伝えてくれたからだった Photo by iStock

周りを見渡すと、小学校でママ友が揉めることはよくある。役員をやらない人がやる人たちから責められたり、少年野球やサッカーの当番問題も。子どもがいじめられた等々。価値観が違うと、感情的になったりして揉めてしまう。メディアで「ママ友に友情はアリか、ナシか?」などと語られることも多い。だが、A子さんのように、生涯の友を見つける人もいる。