母親が「不登校」に

今度はA子さんが「不登校」になった。クラスの保護者会役員を務めていたため、卒業記念行事の打ち合わせなどさまざま学校に行かなくてはならない。行く気にならず、行事の係から外してもらった。地元のサッカー少年団も、受験勉強で試合の欠席は多かったが最後まで続けたから卒団式や追い出し会などイベントがある。しかし、それらもすべて欠席した。ママ友に合否を聞かれるのが怖かった

「私自身、結構自信満々でみんなに『いけそう』みたいに言ってたので、余計に恥ずかしくて。それに、私が姿を現さないので、ママ友たちは(合否を)わかってたと思います。それに、息子が自分で俺は私立に行くからとペラペラしゃべってましたし。でも、あのときの私は精神的にズタズタで……。卒業式でさえ欠席しようと思っていました」

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卒業式前日の朝。仲の良かったママ友からラインが届いた。
「〇〇君ママ、明日卒業式だね。みんな待ってるよ。〇〇君ママがいないと寂しいよ」
そう書かれていた。

「もしかしたら、ママ友からラインか電話が来るかな?と予想はしていました。中学は別々になるから卒業式で会おうとか、息子さんのためにも出たほうがいいよ、みたいなことを言われるかも、と。でも、私がいないと寂しいって書いてあって……」

意を決してラインに返信した。
「ありがとう。明日行くね」
バンザイをしているウサギのスタンプが送られてきた。

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