「葉っぱ切り絵アーティスト」に

毎日1作品制作し、コツコツ投稿するうちに、転機が訪れました。この年の夏、沖縄の美ら海水族館のジンベエザメをイメージした作品「葉っぱのアクアリウム」を投稿したところ、突然3万もの「いいね」が付いたのです。葉っぱ切り絵を始めた当初よりもだいぶん技術は上がって、表現にも自信が生まれてきてはいましたが、なぜこの作品だったのかは分かりません。ギリギリのバランスでジンベイザメと魚たちがつながって空に浮かんでいるところに驚いてもらえたのか、この作品を見るそれぞれの方が持っている水族館の楽しい思い出を喚起できたのか、もっと他の理由があるのか……。

転機となった作品「葉っぱのアクアリウム」はお気に入りで、初作品集の表紙に、と最初から決めていた。(『いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界』より)

この作品を機に、フォロワー数がようやく1万を超え、お仕事の依頼もいただくようになりました。「葉っぱ切り絵アーティスト」を名乗ってもいいのかな、と思えるようになったときでした。

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自分の世界は自分で切り開く

最初の葉っぱ切り絵の投稿から、2年近くが経ちました。ほぼ毎日制作してきた葉っぱ切り絵の作品数は400 を超え、念願だった個展を開いたり、作品集を出したりして、たくさんの方に作品を見ていただくことができるようになりました。自分を信じて、自分が選んだ道をひたすら突き進んできて本当によかったと思います。

「未来はまだ白紙。自分の世界は自分で切り開くものだ」
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』でドクがマーティに語るこのセリフが大好きです。この言葉は今でも僕に勇気を与えてくれるのです。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシン、デロリアンをイメージした初期の作品。切り絵の作品だけより、リトさんが葉っぱを手に持ち、空をバックに撮影された写真のほうが好き、と言うファンは多い。作品の向こうに無限に広がる可能性を喚起してくれるからかもしれない。写真提供/リト@葉っぱ切り絵

構成/下井香織
 

葉っぱ切り絵コレクション
いつでも君のそばにいる
小さなちいさな優しい世界


見て、読んで、幸せな気持ちになれる絵本みたいな作品集は、発売されるやたちまち3万部突破! 「母娘3代で癒されています」「大切な人へのプレゼントにします」「毎日読み返す宝物になりました」など反響続々。SNS投稿時にはタイトルだけだった作品にもすべて、ストーリーを書き下ろし。小さな葉っぱの上で小さないきものたちが繰り広げる優しく温かな物語ひとつひとつが、感動を呼んでいる。89作品収録。
葉っぱ切り絵メッセージカードBOOK 『離れていても伝えたい』

小さな葉っぱに物語とメッセージが込められた作品24点をカードブックとして1冊に。
1枚1枚切り離せるので、葉書き(定形外)として、大切な人に届けたい思いを葉っぱ切り絵に込めて贈れます。バースデーカードとして使える人気作品「こんなに嬉しいのに、涙が出ちゃうんだ」も収録。手元に置いておきたくなる上製版で、贈り物としても、もちろん自分用の宝物としてもどうぞ。