男性から見て“魅力的な女性”でありたい
――“女を捨てたくない”と思い、“男性から見て魅力的な女性でありたい”という気持ちに目覚める莉子ですが、上野さんが考える“女性の魅力”とはなんでしょうか
上野さん:もうこれはいろ~んな解釈、そして尺度があると思います。例えば、美意識が高い、男性にモテる…だから魅力的という考え方もありますし、その一方で結婚や出産を経験している、社会的に認められている…だから魅力的という考え方もあります。どの視点で魅力的と判断するかは本当に人それぞれ。難しいですよね。
ただ、私がこのテーマについてヒアリングをしたときに意見として多かったのは、“やっぱり、男性から見て女性として魅力的な存在でありたい”という声でした。作品の中でも、莉子の友人のセリフに「男の人からの目線が大事なんじゃないかな?」というものがあります。そこから莉子は男性から見た自分の女らしさについて考えるようになっていくんです。
ーー様々なケースがあり一概には言えないが、結婚・出産を経た女性は「妻」「母」という側面が主になり、異性から見た「女性」としての側面は薄れていきがちだ。39歳になり「これから自分は一体何になるのか」というモヤモヤした思い抱える莉子は、友人の一言で、女をまだ捨てたくない!と思い始めるのだった。
◇この作品が出来上がったきっかけには実母の存在が大きいと語る上野さん。後編【子育て中の“39歳フツーの主婦”が夫に誕生日を忘れられ…自分の中の「女」に悩む】では、夫婦関係や女であることの大変さについて語っていただきました。
FRaUwebでは特別に『女はいつまで女ですか? 莉子の結論』(KADOKAWA)
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