最期までを貫いていた――上野さんの実母の存在

――39歳フツーの主婦という設定の作品を描いたキッカケを教えてください

上野さん:タイトルの『女はいつまで女ですか?』という大きな問いを考えるキッカケそのものは、私の実母の存在が大きかったです。母の存在が無かったら、この本は書けなかったと思います。

私の記憶の中の母は、常に美意識を高く持っていました。46歳で亡くなりましたが、どんな時も身なりをきちんと整えていて、女性としてのキレイを心がけていましたね。この“女性として”という部分は、いろんな考え方があると思いますが、私の母に関して言うと、男性から魅力のある女性として見られることが強かったように思います。

『女はいつまで女ですか』第2話より。上野りゅうじん/KADOKAWA
-AD-

高校生の頃、母から「あなたはこれから咲く花だからいいわよね、私は枯れていくだけだから…(母:当時43歳)」と言われたこともあります。今はその気持ちが分からなくもないのですが、当時の私は「女の人はずっと女だし……」と、母の考え方に対してモヤモヤしたことを覚えています。

そういう母を見てきたので、作品タイトルは、世の多くの女性の持つ疑問でありながらも、私の中では“母の存在”が大きく影響している感じです。作品のストーリーに関しても、様々な方にお話をお伺いしたり調べて構成したので、いろんな“主婦あるある”エピソードが入っています。