「女はいつまで女ですか?――」この問いに、あなたならどう答えますか? 39歳フツーの主婦・莉子を主人公に、結婚・出産を経て、「子育てがなくなったら、私はどうなるんだろう?」と悩む、女性の葛藤を描いた上野りゅうじんさんの作品『女はいつまで女ですか? 莉子の結論』(KADOKAWA)。

フツーの日常を過ごしながらも”女を捨てたくない”という思いが膨らみ、じわじわと迷走していく莉子の様子が描かれている。莉子が抱える葛藤は、女性が歳を重ねるうえで一度は感じるであろう不安でもあり、SNSを中心に多くの女性の共感を呼んでいる。作者の上野りゅうじんさん(以下:上野さん)に作品誕生エピソードなどを取材した前編【女はいつまで女でいられる? 39歳フツーの主婦が考える、子育て後の「女の人生」】から続く後編です。

“いびつな夫婦関係”と“女の難しさ”

いまSNSで話題のマンガ『女はいつまで女ですか? 莉子の結論』。39歳になる主人公の莉子は、このタイトル通りの悩みを抱えながら日々を過ごしている。夫との関係にも悩んでいる。仲が悪いわけではない。でも夫の言葉に従わざるを得ず、自分自身では何も決められず悶々としているのだ。

作者の上野さんご自身も、家庭を持ち子育てをする主婦でもある。本作を描くうえでテーマにした「何をもって女というのか」「いつまで女なのか」という問い。そこには様々な解釈があり、答えがあるので、主人公・莉子を通して女性ならではの “迷い・葛藤・揺らぎ”を描きたかったという。

ご自身なりの答えも見つけるべく、実際に多くの女性にリサーチし物語に落とし込みながら作品を描き上げたという上野さん。そのなかで見えてきた女性たちの心の声とはーー。

『女はいつまで女ですか』第6話より。上野りゅうじん/KADOKAWA
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――夫に言いたいことを言えない莉子と、なにかと“主婦・母親業”を持ち出しては上から目線でモノを言う夫。こういった夫婦関係は意外と多いと思うのですが、上野さんはどうお考えでしょうか

上野さん:作品を描く上で、様々な方にヒアリングをしたところ、莉子夫婦ほどではなくても “夫に気を遣ってしまって言いたいことが言えない=上司と部下のような夫婦関係になってしまう”という女性は、思ったより多くいることがわかりました。夫婦なのに上司(夫)と部下(自分)のように、対等にはモノを言い出せない雰囲気が作り出されてしまっている、なんともいびつな夫婦関係。

莉子は39歳の誕生日を夫にスルーされてしまいますが、長年一緒にいると「(自分の)誕生日ぐらい…いっか」ってなってしまうこともあります。私もどちらかというと、莉子と同じ状況なら、わざわざ自分の誕生日を夫に主張しないというタイプです。

莉子に関しては、普段から言いたい事が言えていないんですよね。それが彼女にとっては当たり前。「ま…いっか…」の積み重ね。別に夫婦仲が悪いわけではないんですよ。でも、夫から普段かけられる言葉にだんだん圧を感じはじめ、歯車がずれていってしまうんです。