2022.02.19
# 中国

中国男子サッカーがW杯アジア予選で「惨敗」…ファンの「憤り」から見える中国社会の現在地

旧正月の頭から…

2月1日は中華圏において、1年でもっとも大事な旧暦正月。いつもは社会に対して手厳しい中国のジャーナリストたちも、流石にこの日ばかりは批判を手控え(口控え?)たようで、SNSには正月の挨拶や激励の言葉が並んだ…と思ったら、翌2日寝起きでタイムラインを開くと、ただならぬ気配が漂っていた。

え、まだ正月2日だよ?…ぼんやりとした頭で彼らがシェアしていた記事を開くと、理由はすぐに分かった。

男子サッカーナショナルチームが1日に行われたワールドカップアジア予選で「また」負けたのである。

2月1日に開催された中国対ベトナムの試合〔PHOTO〕Gettyimages
 

「オレたちは何度期待し、何度裏切られたことか。そうさ、失望するのも自業自得だ。だが正月だぜ? 相手はベトナムだぜ?」という書き込みに笑ってしまった。ベトナムも旧正月(テト)なんだけど…。

サッカーは中国でバスケットボールに並ぶ超人気スポーツだ。若者ファン中心のバスケット人気に比べ、サッカーのファンは年齢層が広い。だが、このSNSの書き込み通り、中国のサッカー界は高額な報酬が飛び交うにもかかわらず、そして諦めきれない中国人ファンたちの長年の期待にもかかわらず、国外ではファンたちの期待に応える活躍を見せているとは決して言えない。

ファンたちも諦め気味で、実際に「オレはサッカーは観ない。期待していないから失望も絶望もしない」と、こういうときにわざわざ宣言して言外に「悔しさ」をにじませる人もいる。

個人の感想だけではない。メディア上でぶちまけられた怒りも相当なものだった。

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