2022.02.21
# ライフ

定期預金は1億円超あるが…子なし70代夫婦の決断が招いた「死後の不安」

きょうだいに財産を渡したくない…

定年まで仕事、家のローンも返した

Sさん(70代・男性)は、30代で結婚、夫婦で働いて共有名義で、ローンで家を購入して、仲良く暮らしてきました。

勤めていた会社も65歳で定年となり、いまは楽しみ程度に関連企業にアルバイトとして仕事をしています。同年代の妻も看護関係の仕事をリタイヤしていまは趣味のサークルに通う日々を送っています。

家のローンは返し終わり、いまは悠々自適の生活となりました。

2人とも贅沢をする性格ではないため、大きな買い物をしたり、高価な食事を楽しむこともなく、ましてギャンブルなどに使うこともありません。いまでは夫婦合わせると定期預金は1億円を超えました。それにローンを払い終わった自宅もあります。

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これで老後は困らないというところですが、それでも不安があります。Sさん夫婦は子供に恵まれませんでした。子どもがいない場合、相続人は配偶者と亡くなった人のきょうだいになります。

Sさんは3人きょうだいの一番下で兄と姉がいます。妻は3人きょうだいの長女。妹、弟がいます。それぞれの相続のときに互いのきょうだいが相続人になるのです。

 

特にきょうだいの仲が悪いわけではありませんが、Sさん夫婦以外には子どもがいるのでどうも話が合わず、親が亡くなってからは行き来もしていない関係です。親の財産をもらったわけでもなく、夫婦でずっと定年まで働いて残した財産ですので、きょうだいに頼ったり、財産を渡すことは考えられず、互いに配偶者に全部、渡したいと考えました。

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