姉の言うがままに…

姉は専業主婦だったが、いつも「仕事なんて子育てに比べればラクなもんだ」と言っていた。実際、2人の男の子を育てるというのはすごく大変そうに見えたので、「仕事のほうがラクなんだ」と、私は姉の言葉を素直に受け取っていた。だから姉に「ベビーシッターをして」と言われれば必死で仕事を調整して駆けつけたし、プレゼントも言われるがままに買った。

その要求の中には10万円以上もする人気ベビーブランドのベビーカーや、やはり何万もする洋服などかなり高価なものもあったが、「独り身だし他に使うことなんてないでしょ」と言われると、「まあ、たしかに」と思って結局は全て買っていた。そのくせ姉は必ず、「うち、お金あるから別に全然買えるんだけどさ、アンタも甥っ子にプレゼントしたいでしょ」という前置きをつけていた。

そんな私が、姉に対して初めて疑問を覚えるようになったのはコロナの感染状況が悪化してからだった。それまで頻繁に「シッターにきて」と言っていた姉だったが、コロナ禍には掌を返したように、「アンタは外でいろんな人に会っている。だから絶対会いにくるな」と言うようになった。もちろん私も、姉の言うことは当然のことだと思い、甥っ子には会いたかったが、訪問することは我慢し続けた。

しかしコロナ禍の私の行動に関する姉の指示は、私たち姉妹の間だけではおさまらなかった。

◇幼い頃から続く姉からの支配に疑問を抱くことなく、「自分は姉より劣っている」と思い込み続けた夏美さんだが、コロナをきっかけに違和感を抱くようになった。その思いが明確になった出来事とは……。後編【「結婚せず働くだけなんて気楽」…“妹を見下す姉”に悩む女性が決めた2つのこと】に続く。

FRaUwebでは、姉妹トラブルをテーマにした人気漫画
『けむたい姉とずるい妹』第1話を無料試し読み公開!


じゅんとらん、2人の姉妹は絶縁状態だったが、母親の死を機に再会を果たす。そもそも2人が絶縁した理由は、1人の男・律だった。律はじゅんの彼氏だったのに、いまやらんの夫。そんな3人が一つ屋根の下で暮らすことになり…。

『けむたい姉とずるい妹』
\第1話試し読み公開中!/

▼漫画の続きを読みたい方はこちらから購入(Amazon

『けむたい姉とずるい妹』ばったん/講談社