姉より劣っている、と刷り込まれる日々

あるときこんなことがあった。いつも姉からいろいろな物をもらっていた私は、お返しをしたくて、必死で貯めたおこづかいをはたいて小物のプレゼントを買った。それは私にとってはとてもオシャレに見え、喜んでもらえるだろうとワクワクしながら選んだモノだった。

が、姉は開封するなり「何これ、変なの。いらない」と私につき返した。この出来事は姉への怒りとなることはなく、ただ「姉はセンスが良くて私はセンスが悪いんだ」という認識として刷り込まれた。

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姉の態度がとくにひどくなるのは、第三者がいるときだ。

姉は見栄っ張りな性格もあり、彼らの前でカッコつけようと、とにかく私に対して冷たくなるのだ。とくに自分の友達がいる場では、私が何か言おうものなら「そういうこと言うのやめて、恥ずかしいから」と心底嫌そうな顔をし、「アンタって本当にズレてるよね」と私をのけ者にした。

それなのに、今でもそうだが、姉は自分の友達に私を必ず会わせる。そして、姉の私に対する態度を見ていれば、姉の友人たちも同じような扱いを私にするようになる。次第に私は、「自分はズレているんだ。だからみんなからバカにされるんだ」と無意識に自信を失っていった。

姉が私に対して平気で見下す態度をとってきたのは、母の、私たち姉妹への態度も関係していたと思う。

姉は高校に入るまでは成績優秀。中学では美術部の部長、また生徒会の副委員長も務める優等生だった。私は逆にオクテで、小学校時代は何とかテストで50点以下を取らない、というのを目標にしていたほど。そのため母は、何事も私のほうが「できない」と決めつけていた。