2022.02.17

80歳の夫婦が「老人ホームへの入居を拒否」、そのせいで数百万円のお金を無駄にしてしまったワケ

【前編】「80歳の夫婦が「老人ホームへの入居を拒否」、やがて本人も家族も「大後悔」した理由」で見た通り、関西で暮らしていた山田宏さん、陽子さん夫婦(仮名・ともに80歳)は、同居していた長女を突然ガンで亡くしました。

その後の生活をどうするか、東京に住む長男・朝雄さんと話し合った結果、東京郊外に2年後に完成するマンションに入居することを決めました。陽子さんが「老人ホームは嫌だ」と断固拒否の姿勢を示したためです。

マンション完成までは、近くの賃貸で暮らすことになった老夫婦でしたが、思わぬ事態が巻き起こります。

その選択でよかったのか?

もう一度、状況を確認しておけば、ご夫婦は、関西育ち、関西弁を話す80歳。夫・宏さんは、2年前に脳梗塞をわずらい、現在は歩行困難で要介護2。さらに軽い認知症気味です。妻・陽子さんは骨粗しょう症で、何事も自分では決めかねるタイプでした。

この2人が、東京で暮らす住まいとして、両親思いの長男・朝雄さんが選んだのは、なんと2年後に完成する東京郊外の駅前高層マンションでした。前編でも触れた通り、独身の次男・渡さんの自宅の近くでしたが、都心に暮らす朝雄さんの家からは車で30分くらい離れています。

〔PHOTO〕iStock
 

冷静に考えれば、この選択にはいくつもの疑問が浮かんできます。

・80代夫婦は、マンションの最新設備を使いこなせるのか?
・デイサービスの送迎車は、駅前まで来てくれるのか?
・根っからの関西人が、80歳を過ぎて東京の生活になじめるのか、その気力はあるのか?
・さまざまな契約や手続きなどができるのか?
・見知らぬ土地で、食料や日常生活用品を自分たちで調達できるのか?

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