Twitterフォロワー数は59.6万人、『このゲイとは付き合いたくない!!!』(講談社)、『ゲイ風俗のもちぎさん』(KADOKAWA)など数々のヒット作を持つ人気漫画家・小説家の望月もちぎさん。FRaUwebに掲載された、もちぎさんへの取材記事『毒親に育てられゲイ風俗に飛び込んだ…作家・もちぎさんが考える人間関係で大切なこと』には多くの反響があった。

気性の激しい母の元、幼い頃から母子2人きりという家族環境で育ったもちぎさんは、高校生になると母親に「家にお金を入れろ」と求められ、ゲイ風俗で働き始める。そして18歳で、遂に家出。ゲイ風俗で働きながら何とか大学を受験し入学、そして卒業。企業に就職するも、うつ病を発症して退職する。

そのうつ病について、もちぎさんがご自身のnoteに投稿したエピソードが話題になった。今回はその記事を、ご本人の許可を得て前編掲載する。

生きる努力より、死ぬ努力の方が楽に思えた

新卒で入った会社を辞める時、色々あり過ぎてうつ病になった。

とりあえず求職活動もせず家で過ごすことにした。一週間は何もせず休もうと考えた。けど待てど暮らせど、まったく気分が好転せず、やる気が起きない。気づけば七日くらい経っていたので、けっきょく期間を気にせず盛大に休むことにした。

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いや休むと言っても、療養するというよりは、「サボってる」だとか「社会不適合になってしまった」というような意識で、後ろめたさと自暴自棄から家にこもった。

お金は不安だったけど、まぁ貯金が無くなれば死ねばいいかなと思った。人に頼ってまで生きようとは思わなかった。それは謙虚さや卑屈さからそう考えたわけじゃなく、おそらく自分のプライドが誰かにお金を無心することを許せなかったのと、これ以上 頭を下げてまで生きようとは思えない面倒さ、そういう怠惰さからだった。生きるための努力より、死ぬための努力の方が楽に思えたのだ。