2022.03.04
# 音楽

YOASOBIプロデューサーの2人が「会社の同期」だったから実現できたこと

クリエイター個人でも活躍できる時代に

2019年、「小説を音楽にする」ユニットを結成すべく、ソニー・ミュージックエンタテインメントの屋代陽平さんと山本秀哉さんは、小さなプロジェクトを静かにスタートさせた。現在、そのプロジェクトは見事に花開き、彼ら“同期コンビ”が誕生させた『YOASOBI』はいまや誰もが知る存在となった。

瞬く間にスターダムを駆け上がったコンポーザーAyaseとボーカリストikura。その裏で彼らを支え、緻密な戦略を考えてきたのが、屋代さんと山本さん。YOASOBIが大ヒット曲を生み出すまでの物語は、参考記事に譲るとして、今回はプロデューサーである二人の思考回路に迫りたいと思う。

わざわざ大企業と組まずともクリエイターだけでも成功できるようになったこの時代に、“会社員プロデューサー”だからこそできることとは——。

ソニー・ミュージックエンタテインメントの山本秀哉さんと屋代陽平さん(右)
 

音楽だけの会社じゃない

——YOASOBIチームの中で、お二人はそれぞれどのような役割を担っているんですか?

山本:僕たちは得意不得意が明確に分かれていて、相手に任せるところは任せています。例えば、音楽周りやクリエイティブについては、屋代はあんまり興味がないんですよ。

屋代:いや、興味はあるよ(笑)。あるんだけど、山本に任せたほうがいいんだろうなとは思っています。

山本:なので、基本的にYOASOBIの音楽面、クリエイティブ面は割と僕マターです。楽曲のこと、ライブやテレビでの演出の仕方、撮影衣装やジャケットをどうするかなど、YOASOBIにとってどのクリエイティブがベストなのかを日々考えているという感じです。

屋代:プロモーションや戦略にあたるプランニングは、YOASOBIの2人と僕たち2人、それともうひとりの担当者を含めた合計5人で決めていますね。

僕がメインでやっているものだと、出版社とのコミュニケーションやSNS運用です。あとは、“誰でもできるけど面倒な仕事”を誰よりも早くやることでしょうか。

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