台湾がどれほど侵犯されても中国に立ち向かえない日米の現状を憂う

事なかれ対応では間違ったメッセージ
ロバート・D・エルドリッヂ プロフィール

中国の意図を読み間違えるという日米の伝統

何もしないという決断の背後には、多くの計算、懸念、配慮があったことは間違いないが、しかし、一方で日米両国には中国を読み違えるという長い伝統がある。

この誤解は、中国の意志と能力の2つのカテゴリー、それぞれについて存在する。

特に左派からは、中国は「敵対的な意図を持っていない」と見なされている。このシナリオによれば、「中国は平和と成長を求めているだけであり、台湾を侵略する計画も全くない。戦争を望んでいるのは、台湾の分離主義者と中国との戦争を望む西側諸国の人々である」ことになる。このように長年にわたって多くの人々(筆者も含めて)を騙してきたのである。これは明らかに中国の意志と真意について、危険で不正確な見方である。

一方、中国の攻撃能力を軽視する人々もおり、これはたいていは右派の人々である。中国は軍事的に米国に何年も遅れており、政治経済も分裂して脆弱であるという。中国は崩壊の瀬戸際に立たされているのだ。今にも崩壊しそうだ。中国が米国に匹敵するようになるには、何十年もかかるだろう。40年前、ベトナムは中国に鼻血を流させたね。心配することは何もない。

これは、私からみれば中国に関するもうひとつの危険で不正確な見方であり、しかも今回はその能力と軍事力に関するものだ。

 

どちらも間違っている。私にとっての本当の問題は、日本とアメリカは、台湾(そして次に来るものは何であれ、それはそれだけで終わらないだろうから)に関して中国に立ち向かう能力と意志を持っているかということである。これまでのバイデン政権と岸田政権の対応を見ていると、そうとは思えない。

なにはともあれ両政権とも中国に「ヤラレてしまった」役人が多すぎる。今こそ両政権の大掃除と対中関係の見直しが必要である。手遅れになる前に。

関連記事