新型コロナウイルスのオミクロン株の流行で、学級閉鎖や休校が広がっている。文部科学省によると1月26日時点で休校していたのは、公立の小中高校・特別支援学校・幼稚園合わせて1114校で全体の3%。学級閉鎖・学年閉鎖は、全体の13%に当たる4727校だった。

学校が休みになったり、学童保育が利用NGになったりして「仕事に行くのに、子供の居場所がない」ととまどう家庭もあれば、逆に「感染が怖いから休ませる」「オンライン学習を選んだ」という家庭もある。2020年春、3か月にも及ぶ「休校ショック」を経験し、その後も子育て家庭はコロナ禍に翻弄されてきた。1月からの第6波で、学級閉鎖を経験した保護者に、日々の過ごし方や学習について伺った。すると、一人ひとりの意識や価値観の違いが見えてきた。

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「自宅待機」強いられるも詳細知らされず

関東地方の都市部に住むAさんに聞いた。公立小に通う高学年の娘は、2月から登校せず、オンライン学習を選択している。学校で感染者が増えて、不安だからだ。毎日のように、「感染者が●名出ました」というメールが来るものの、詳細は一切わからない。「せめて感染者の学年だけでも教えてほしい」と思っている(編集部注:学年やクラスを伝える学校も多い)

「娘のクラスは先月、学級閉鎖になりました。でも、クラスで何人、陽性の子がいたのかわかりません。娘が濃厚接触者かもしれない、とのことで自宅待機をかけられ、濃厚接触者かどうかわかるまで何日もかかりました

担任から電話はなく、メールで連絡があり、初回メールでは5日間の待機とのこと。クラスからまた感染者が出たのか、延長されました。まだ濃厚接触者の可能性がある、との指示で……。該当者かどうかわかったのは、5日後ぐらいでした」

熱をはじめとした風邪の症状はなく、元気でも濃厚接触者の可能性があるという自宅待機に振り回された例も…Photo by iStock

待機の初日は、自習とオンライン学習。その後は、担任が自宅から授業をしたり、算数は学校にいる先生が授業したり、分担されていた。他のクラスの授業がオンラインで中継され、のぞくだけの教科もあった。

「学校に行くのが不安で、2月もオンライン学習を選択しました。授業をのぞくだけの感じですが、質問には答えてくれて、できることはやってくれています。たぶん、出席扱いかと思います。我が家は、まあまあ満足しているけど、教育熱心な家庭が多い地域なので、不満に感じている人もいると思います」

「濃厚接触者としての対応」も家庭によって…

娘を登校させず、オンライン学習を選択しているAさん。登校するのは、何が不安なのだろうか。

「クラスは、特にやんちゃな子が多くて、密なんて無視しています。家族に濃厚接触者がいるのに、『濃厚接触者本人以外の家族は、無症状なら登校していいって、保健所に言われたから来てる』と言う子がいて……。不安を感じて、オンラインに切り替えました」

オンライン学習を選んだAさんは、仕事との兼ね合いが悩みだ。娘が自宅でオンライン授業を視聴するにも、大人のサポートが必要だ。「隣で一緒に授業を聞いていますが、他の子も誰かは、そばにいるようです。けれど、不安そうに先生に聞いてくる子もいます。留守番してるのか、親がリモート会議中で聞けないのか、親には聞きづらいのか……。

私が出勤の日は、夫にリモート勤務にしてもらっています。夫の都合がつかない日は、留守番させるか悩み中です。娘が濃厚接触者の可能性あり、と言われた時は、私はどうしたらいいのかわからず、念の為に仕事は休みました」